D 「とある魔術の禁書目録 (21)」鎌池和馬
電撃文庫 ISBN : 978-4048687621

さて、8/10発売の「とある魔術の禁書目録 (21)」ですが、電撃文庫らしく8/6にはフラゲしました。ただ、Blogを更新するタイミングがなくって、感想を上げるのが遅くなってしまいました。

アニメでは、この秋10月から2期が始まりますし、「とある科学の超電磁砲」のOVAも10/29発売になりますから、これからいよいよ盛り上がってくるのでしょう。

本編もそんなメディアMIXの盛り上がりに負けないほどに盛り上がってくれると嬉しいのですが。予告では、どうやらロシア編が終了するようですが・・・。

ということで、さっさと感想行きます。

例のごとく、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

緊迫のロシア編、クライマックス突入! 少年たちの、絶対に退くことの出来ない戦いは続く……!!

10月30日。

第三次世界大戦が開戦して、──日が経った。三人の少年たちは、それぞれの想いを秘め、炎上するロシアを駆けていた。

元『アイテム』小間使い・浜面仕上は、滝壺理后の治療に奔走するも、糸口は見つからない。キーとなるのは、元『神の右席』の聖人アックアとの出会い。

最強の超能力者・一方通行(アクセラレータ)は、最弱の好敵手との交戦を経て、エリザリーナ独立国同盟に移送された。未だ打ち止め(ラストオーダー)を救う手だては見えない。キーとなるのは、魔術が記述された謎の羊皮紙。

そして上条当麻は、ついにフィアンマと邂逅するも、手加減された上に逃亡を許してしまう。インデックスを元に戻すことは、未だ叶わない。キーとなるのは、“天使”と呼ばれる別次元の住人。

三者三様の想いを秘め、科学と魔術が交差するとき、物語は始まる──!

感想:

ロシア編が終了と冒頭に書きましたが違いました。「クライマックス突入」ということで、この21巻でロシア編が終了わけではないのですね。

えっと、ちょっと内容に絡めずに感想を書くのが難しそうなので、早々に警告を発令。

<以下、小説の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないつもりですが未読の方はご注意を>

表紙は、浜面 仕上×滝壺 理后とあの方ですが、終了ではないのでちょっと肩透かしは否めません。その分が☆半分20巻よりも少ない理由です。

20巻では当麻が散々動いてくれましたが、21巻はちょっと主人公たちは一休みです。というか、4組の主人公たちは動いてはいるのですが、事件を解決するわけではないからですね。

・上条 当麻×インデックス
・一方通行(アクセレータ)×打ち止め(ラストオーダ)
・浜面 仕上×滝壺 理后
・御坂 美琴

最近これ以外の影の主人公になっていた『神の右席』後方のアックアがいいところを持って行った感じでしょうか。ただ、結局は浜面に持って行かれていますが。作者に気に入られていますね、浜面くん。当初の当麻の役割です。

結局「無能力者(レベル0)」といいながらも、当麻はその右手を持っている限り特別な存在なので、昔ほど丸腰で立ち向かうという役割りになれないのでしょうか。なので、本当の「無能力者(レベル0)」である浜面くんが重宝されるのでしょう。

ところで『ベツレヘムの星』って何なんでしょうか?ああいう形で世界中の霊装とかを集められるのであれば、今までも困らないような感じがしますが。(苦笑)

しかし、結局あの『大天使』、『神の力(ガブリエル)』はなんのために出てきたんでしょうね。いや「右方のフィアンマ」のやりたいことは分かったつもりなんですが、物語的にはなんだか以前よりも弱体化している気もしますし、結局その戦いに意味がないわけですから。風斬 氷華も結局何のために出てきたんだって感じですし。

ただ、まだこのロシア編というか「右方のフィアンマ」編が終わったわけではないので、まだ何か奥があるのかもしれません。というか、「右方のフィアンマ」がラスボスなんですかね?ローラ=スチュアートとローマ教皇が気になりますが。

ですが、一番気になっているのは、実はインデックスとステイルの闘いだったりして。(汗)

まぁ、次の22巻では間違いなくあの方が大活躍(?)なんでしょうから、愉しみにしておきます。

小説版 「とある魔術の禁書目録」の感想はこちら。
マンガ版「とある科学の超電磁砲」の感想はこちら。
アニメ版の感想 はこちら(「禁書目録」、「超電磁砲」ともに)。

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