R 「RDG 3 夏休みの過ごしかた」荻原規子
角 川書店 カドカワ銀のさじ ISBN:978-4-04-874052-4-C0093

初版発売日が5月30日。やっと手元に来て、1日で読んでしまいました。(泣)

図書館で発売前から予約していたんですよ。1巻、2巻も入っていたから。なのに全然入ってこなくて。後から出ている本は入っているのにね。でも、全体に新刊が入るのが遅くなっている気がする。たぶん、流通との関係か財政が厳しいかですね。贅沢は言わないんで、1ヶ月後ぐらいには入ってほしい。ただ、丁度夏休みの時期に読めて良かったかも?

ちなみに、今回借りた本は、第三版でした。やっぱり田舎なので、卸しから回ってこなかったのかな。(苦笑) 会社近くの本屋では平積みだったけれど。

ということで、「RDG 3 夏休みの過ごしかた」感想行きます。

1巻よりも2巻が思いの外おもしろかったので、期待してました。まずは、出版社からあらすじを引用。

あらすじ:

秋の学園祭の準備で、泉水子たち生徒会実行委員は、真響の提案で彼女の地元・長野の戸隠神社で合宿することになる。

期待に胸弾ませる泉水子だったが、大きな災厄を引き起こす事件が起きて!

感想:

あらすじが短いので、少し補填します。

■鳳城学園祭
秋の鳳城学園祭は、体育祭と一緒になり、戦国時代をテーマに催されることになります。学生全員が、時代劇の格好をし、体育祭さながらの競技も実施されることになります。

■高柳 一条
2巻で、鈴原 泉水子や宗田 真響(まゆら)たちにこてんぱん(死語)にやられたと思っていたのですが、それが前哨戦だと言う。本当の戦いは学園祭にあるといい、泉水子に仲間になるように誘う。

■SMF(宗田真響ファンクラブ)
泉水子は、自分が真響と一緒に盗撮されたことから、それをやめさせるために、SMFいや日本史研究会に入部することになります。

生徒会実行委員会と泉水子、真響
生徒会長のジーン・仄香は、生徒会実行委員会は中立だといい、トップに立つための足掛かりにしようとしていると真響と泉水子に注意を与えます。

■泉水子と深行の関係
真響は、深行が泉水子のペアとして入学してきたことから、彼女は戸隠という場所と真澄のチカラを使って深行を試します。

■真響と真夏、真澄
真夏は、自分の愛馬タビの状態が悪くなったことをきっかけに、自分を見失っていきます。そして、その代わりに真夏として行動するのが真澄。真響はそれには納得しないのですが・・・。

ということで、この後は読んでのお楽しみということで。

2巻がかなり面白く盛り上がったのですが、3巻はまた1巻のようにゆったりと進んだ感じです。ただ、それをまどろっこしく読むか、楽しく読むかはどの登場人物に感情移入するかでしょうね。

物語がゆったりと進むのは、恐らくは、泉水子の性格によるものなんでしょう。彼女は何かを決意するのに時間がかかります。ですから、どうしもゆったりになるのでしょう。ただ、この3巻は、ゆったりではありますが、確実に彼女は成長しています。ですから、泉水子に感情移入して読んでいる人には、楽しく読めるのではないでしょうか。

逆に、2巻の後半のような激しい展開を期待していた人にはまどろっこしいのでしょう。

自分は、どちらかというと泉水子派だったので、なかなか楽しかったです。

ただ、この3巻の半分は真響と真夏、真澄の物語です。2巻で自分の中でポイントの高かった真響ですが、前半はちょっとイラッときました。泉水子と深行にちょっかいを出しすぎというか、あまりにタカビーに思えたからですね。

ただ、そのおかげで、このRDGのタイトルと、テーマが分かりました。

<以下、小説の内容に言及するところがあります。ネタバレはしないつもりですがご注意を>

鳳城学園のナンバーワン争いは、ただ一人の世界遺産候補になることだと分かります。だから、RDGなんですね。

そして、高柳の言葉から、そのクライマックスが鳳城学園祭に来るようですね。まだ、学園祭がどういう意味を持つのか明かされてはいませんが、物語の山場は学園祭でしょう。

山場と言えば、今回の山場は、あの九頭龍大神のシーンですか。ただ、もっちょっと盛り上げてもよかったんではないかなぁ。まぁ、泉水子が姫神になったわけではないので、仕方がないか。

ところで、物語がゆったりと進んだからか夏休みがまだ半分残っています。次の4巻は夏休みの後半で、玉倉山に戻る話しですね。色々と泉水子と深行の秘密が明かされそうな気がします。

愉しみですが、次はいつ出るのかなぁ。また、半年以上待つのかなぁ。

「RDG 2 はじめてのお化粧」荻原規子