A 「アネモネ探偵団 香港式ミルクティーの謎」近藤 史恵
メディアファクトリー ISBN:978-4840132619

かなり前に読んだんですが、感想を書いていなかったのでちょっと書いておこうかと。
というか、夏ばて気味で、あっさりと感想を書ける本を選んだというなさけない状況です。(苦笑)

近藤 史恵さんというと、最近では、「サクリファイス」や「エデン」で人気が高まっている人なのと、この前「サクリファイス」の感想を書いたので選んでみました。

しかし、最近ジュブナイルというか、YAの本の感想をたくさん書いている気がします。もっと、オトナの本の感想を書かないと。

それは置いておいて、感想いきます。

まず、あらすじを出版社から引用しておきます。

あらすじ:

大人気ミステリ作家、近藤史恵が手がける、本格ミステリ!

友情、親子愛、トキメキ、ドキドキ……読みごたえたっぷりの探偵物語☆

お嬢様中学校に通う智秋・巴・あけびの三人が、隣の学校に通う普通の男子中学生、光紀と時生に出会います。

ある日、光紀と時生は、智秋の誘拐計画を知り、 「助けなければ!」と決心。

智秋のママ(女優)の仕事について香港へ行く三人を追って、光紀と時生も香港に行くのですが―――。

感想:

結局、この「アネモネ探偵団」はというと、ジュブナイルですね。ヤングアダルトまでも行かない、小学校高学年辺りを対照にしている気がします。さくさくと読めます。

登場人物の探偵が複数人数のグループでというのは、ジュブナイルでは良くある設定ですね。いわゆる王道。それが、男子と女子に分かれているというのもそう。ただ、設定が中学生というのがちょっと珍しいかな。ライトノベルス層を意識しているのかもしれません。

ただ、登場人物の言動は、中学一年生ということを考えても、ちょっと子供っぽいかな?小学6年生という方がしっくりくるかも。まぁ、隣の学校という設定を使うために中学生にしたんでしょうけれど。

で小説の中身はというと、もう少し面白くできたかなぁという感じ。

結局本当の主人公は分からないというか、誰に感情移入して読めばいいのかが分からないって感じです。智秋なら智秋、光紀なら光紀と、ハッキリ主人公を決めた方がもっと面白くなったかも。初めてのジュブナイルということで、色々読者の子供たちを飽きさせないネタを入れようと、盛り込みすぎたんではないでしょうか。

謎解きは、まぁ可もなく不可もなくって感じです。子供たちが読むと、意外な犯人になるかもしれません。途中のミスリードも上手く機能していると思いますし。

シリーズ化するんでしょうが、智秋のキャラが一番受けそうなので、彼女を中心に書くといいんではないかな。それとも智秋と光紀のコンビ探偵とか。