H 「氷結鏡界のエデン3 黄金境界」細音 啓
富士見ファンタジア 文庫 ISBN:978-4-8291-3512-9-C0193  

4/20発売だったんですね。25日発売だと思い込んでいました。いけません。おかげで本屋には、1冊しか残っていませんでした。危ない危ない。買い損ねるところでした。(汗)

さて、細野さんって確か兼業作家なんですよねぇ。それなのに、このペースで書かれているとは、かなり筆が早いですね。ただ、『黄昏色の詠使い』よりも、もっとペースが上がっている気がするのはどうでしょうか?その分、中身が軽くならなければいいですけれど。

ということで、感想行きます。

ひとまず、BOOKSデーターベースからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:

「…あなたは、わたしと真逆だ」絶望的な戦闘で、なおマハに挑むシェルティスを華宮は見つめる。

「あなたは、あなたを信じる人を―信じられるのですね」巫女を守護する正護士を目指し、モニカの部隊に入るシェルティス。そこで彼を待っていたのは、3人目の隊員候補生・華宮だった。

あなたには“過去”がない―異端ゆえ経歴を消去されたシェルティスは、華宮に不信を抱かれてしまう。

そんな中、他部隊が何者かによって壊滅する事件が発生。真相を追うシェルティスと 華宮の前に、圧倒的強さを誇る沁力術士『黄金のマハ』がたちはだかる。

世界の理に拒絶された少年が絆を奏でる、重層世界ファンタジー。    

感想:

前の巻で、頭に大怪我を負ったシェルティス。負傷も完治していないので、動くことができず、訓練もできない状態。おまけに、機械水晶のおしゃべりなイリスもオーバーホール中とあって、今までの2巻とはちょっと雰囲気が違います。さらには、ユフィの巫女としての働きもあまりなくて、「氷結鏡界のエデン」ですか?って感じです。

その代わりにといってはなんですが、新しく出てきたキャラクターたちが動いてくれます。一番目立っていたのは華宮で、どうやら彼女がモニカ部隊の三人目になるような感じですね。

それよりもさらに存在感があったのが、敵の二人ですね。直接ぶつかるのは『黄金のマハ』ですが、もう一人のあの人もシェルティスとの接触はありませんが、充分物語を賑わしていました。シェルティスの過去を知っているということは、「穢歌の庭(エデン)」の関係者なんでしょうか?

そして、皇妃サラ。彼女はどういう役回りなんでしょうね。興味深い発言をしていましたが。

しかし、ユフィってどんどん軽い人になってきている感じがしますねぇ。いいのでしょうか。といっても、シェルティスの幼なじみで、同い年なので、あれぐらいの性格でいいのでしょうけれど。しかし、全体としても軽くなってきている感じがします。キャラの性格付けが分かりやすくて、「黄昏色の詠使い」よりもかなり読みやすくなっています。それがいいことなのか悪いことなのかは意見が分かれるところでしょうが。

あ、そういえばアレが出てきましたね。1巻でも思わせぶりなところがありましたけれど、今回は、あからさまに登場です。やはり世界的になにか繋がりがあるのでしょうか?

『氷結鏡界のエデン 楽園幻想』の感想はここ
◇『氷結鏡界のエデン 2 禁断水晶』の感想はここ
◆『黄昏色 の詠使い』シリーズの感想はここ