T 「とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ」竹宮 ゆゆこ
電撃文庫 ISBN:9784048684569

さてさて、今月の電撃文庫の新刊は、「シャナ」だけではありません。「とらドラ!」です。もっと早く感想を書きたかったのですが、図書館で予約していた本がどさどさと来たため、遅れてしまいました。

まぁ、これが最後の「とらドラ!」らしいので、ちょっと大事に読んだというのもありますですが。

内容的には、2巻目がスピンオフといいいながら、スピンオフというよりも番外編だったのですが、この3もそういう傾向ですね。

ということで、本当の最終巻「とらドラ・スピンオフ3! 俺の弁当を見てくれ」感想行きます。

表紙の大河の印象が違いますが、それは置いておいて出版社からあらすじを引用します。

あらすじ:

寅年なので、最後の「とらドラ!」出しちゃいます。

北村の祖母が作った超豪華三段お重のお弁当を見て、竜児の主婦魂に火がついた!──表題作「俺の弁当を見てくれ」。

忘れものを取りにみんなで忍び込んだ夜の学校で目にする、お馴染みの面々の残念な未来とは──「不幸のバッドエンド大全」。

もしも竜児が定食屋を開いたら、お手伝いは北村でお客は大河と実乃梨だけ!?──「ドラゴン食堂へようこそ」。

などなど海賊本掲載作から各種商品特典まで、文庫未収録の掌編・短編を完全網羅! もちろん書き下ろしもあります。超弩級ラブコメ番外編、再び登場!

感想:

このスピンオフには、今までどこにも収録されなかった短編を集めたもののようですね。こういうのは嬉しいです。
最近は、DVDとかゲームとかに、書き下ろし特典小説がつくことが多いですから。

ひとまず、それぞれに感想を。

◆俺の弁当を見てくれ (DVD「とらドラ! Scene4」初回限定版特典)

メインのお話しというより、ちょっと他より長いからサブタイトルになったのかな。まぁ面白く読めました。竜児のためのお話し。

◆とらとら! (「とらドラ! 手乗りタイガーぬいぐるみ」特典)

まさに縫いぐるみ販促用のお話しですが、案外楽しめました。

◆とらドラ!な日曜日 (「電撃文庫総合目録2006 SPECIAL EDITION」)

う~ん、どうでもいいお話し。無料だからなぁ。

◆ドラゴン食堂へようこそ (「電撃h&p(はじまり&ピリオド)」)

これだけ短編があって、今一つ目立たなかったみのりんが、そこそこ目立つお話しですが、設定があれだからなぁ。実は、本編の公式MAD的なお話しで、一番楽しめたかも。

◆とらドラ!な雨宿り (「ヤス画集 とらドラ・ピクチャーズ!」)

竜児と大河のいちゃつき話です。本編の後のお話しはこれだけ?

◆不幸のバッドエンド大全 (「ファンブック」(とらドラ・ポータブル! 超弩級プレミアムBOX特典))

三人娘に目立った出番があるのは、このお話しだけですか。あとがきにある通り、みのりんファンには許せないお話しです。(怒)

◆ドラゴン泰子 (DVD「とらドラ! Scene8」初回限定版特典)

泰子ママのお話し。結構好き。

◆THE・部長 (「電撃学園RPG文庫」(電撃学園RPG Cross of Venus 予約特典))

おお、みのりんのお話しだ!って最初は思ったんですがね。

◆ニセとら! (「電撃BUNKOYOMI」)

衝撃のある大河が読めます。面白いんですが、あの女の子を出さずに書けば良かったのに。販促ですか。

◆ラーメン食いたい透明人間 (書き下ろし)

いい感じのお話しです。ラストが能登くんメインで、主人公たちが出ないというのも意表を突きますね。

お話し的には、超短編の集まりなので仕方がないのでしょうが、ほとんどが竜児と大河だけのお話しです。それはそれでいいのでしょうが、自分は三人娘だと、みのりん>>>亜美>大河な人なので、ちょっと寂しい内容でした。(泣)もっとみのりんに活躍してほしかったなぁ。

取り敢えず、これで「とらドラ!」ともお別れですね。お疲れさまでした。

「とらドラ10!」の感想はここ
「とらドラ9!」の感想はここ
「とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋」の感想はここ