E 「EREMENTAR GERAD XVIII」東まゆみ
BLAD COMICS/マッグガーデン ISBN:978-4861276682

原作マンガ版、エレメンタルジェレイドの最終18巻の特装版は、前の17巻に続きドラマCDが付きます。再び水樹さんのシスカ先輩に会えるのは嬉しいですね。え?1290円?前の1800円との違いはなんなんだ。

ということで、長く続いたエレメンタルジェレイドもこの18巻で終了です。とは言っても「紅」が終わっただけで、蒼は続くんですけれどね。「蒼空の戦旗」6巻も同時発売です。

で、表紙は最終巻らしくレンとクーです。ひとまず感想行きます。

コミックス版の感想はここ
アニメ版の感想はここ

あらすじを出版社から引用しておきます。って、あらすじがまだ上がっていませんね。10日発売でしたっけ?6日に買いましたけれど、特装版だけ先に出たんですね。

あらすじ(出版社より):

舞台は約束の地、エディルガーデン!
クーとレン、二人の旅と戦い…ついに終幕!!

あらすじ2(自分まとめ):

エディルガーデンの総統キース=フェゲンにより、最強の煌珠兵器(エディルレイド・ヴァッヘ)へと改造さたシア。レヴェリー=メザーランス、七煌宝樹のレンは、そのショックから暴走を始める。

エディルガーデンのオルガナイト・オルハとそのエディルレイド・ランジュは、レンとクード=ヴァン=ジルエットとの同契(リアクト)を解除しレンをエディルガーデン側に取り込もうとする。

しかし、怒りの余り自分を見失ったレンは、クーと謳うことができなくなる。

力を失いオルハの攻撃を正面から受けるレンとクー。そのピンチを救ったのは、ヴォルクス=ハウンドとチルルだった。さらには、シスカ先輩も駆けつけレンとクーを守る。

その間に、クーはレンを説得し、心を通わせようとする。エディルガーデンに来た目的、それはレンを連れて来ることだけではなく、クーがレンと一緒にいたかったから。

二人の心の絆が通い合い、七煌宝樹の力は輝きを取り戻し、奇跡を起こしたかに見えた。奇跡、それは人間がエディルレイドが持つ運命に抗う力。

しかし、そのときバーグレット指揮官が仕掛けた爆発が起こり、エディルガーデンが空中から落下する。アークエイルの面々はエディルガーデンを離れるが、レンとクーは逃げ出すタイミングを失う。そして、レンはクーの助けが及ばずエディルガーデンから落下する。

エディルガーデンは都市(ドーム)に向かって落下を続ける。このままでは、直撃し大惨事を巻き起こすだろうと思われたそのとき、一陣の風が巻き起こり、エディルガーデンを都市(ドーム)の直撃から逸らす。

そしてその後、七煌宝樹回収の任務に失敗したシスカ先輩は、閑職に干されていた。全てにやる気をなくしたシスカ先輩の元にバーグレット指揮官から動画メールが届く。

そこには、エディルガーデンを動かした巨大な風が写っていた。シスカ先輩は、再びヴォルシオーネ大陸、エディルガーデンを目指す。

感想:

終わりました~。

ん~、綺麗に終わったかというと、どうなんでしょうね。確かに総統やオルガナイト、ジークフォーゲルなど、明らかになっていない部分や終わっていない部分も多々あります。紅だけを読んでいる方には、ここで終わり?って感じかもしれません。

ただ、総統を始め、それらは「蒼空の戦旗」にも続いているンですよね。蒼がこの紅の2年後の世界で、登場人物も世界も被る物語なので、それらをここで終わらせてしまうわけにはいかないのでしょう。

「紅」だけの読者には不満が残る終わり方だったかもしれないけれど。

それはさておき、この「紅」をレンとクーがエディルガーデンを目指した物語とするならば、なかなか綺麗に終わっていたのではないでしょうか。先に書いた収集されていない伏線は、エレメンタルジェレイド・シリーズ全体のものとして考えると、「紅」の中では枝葉なんでしょうし。

ただ、そのまま「蒼空の戦旗」に繋がる終わり方まで持って行ってくれるのかなとも思っていたのですが、そうはならなかったです。どこかで、つなぎの短編を描いてくれるのか、それとも「蒼空の戦旗」の中の回想か何かで描かれるならば、自分は良しとします。「蒼空の戦旗」も読んでいるので。(苦笑)

それはさておき、シスカ先輩ファンの自分としては、この本の中で一番面白かったのは、やはりシスカ先輩の台詞、

「私のお父さんだったのですか・・・・!!??」

ですね。電車の中で、吹き出してしまいました。(滝汗)隣のPSPゲーマー兄ちゃん、睨まないでください。

えっと、本編のお話しについて書かないのも何なので、ちょっと書いておきます。

メインがレンとクーがエレメンタルジェレイドを目指すお話しと書きましたが、あと1話分ぐらい欲しかった気もします。特にラスト前部分でクーの決意や気持ちは充分に伝わったのですが、レンの気持ちがもう少し描かれていればナァって感じもしました。ただ、レンの性格があれですから、モノローグは書きにくいし、あの二人の手が[自己規制]な場面でのあの台詞が全てと言われれば納得するのですが。

要は、最後なんだからレンちゃんのカワイイお姿がもっと見たかったということですね。

で、「蒼空の戦旗」との繋がりについて。オルハのというか、ランジュの属性は氷で、あの鳥籠のエディルレイドの少女と同じと思われるのは、何か意味があるのでしょうか。あと、「七煌宝樹同士の闘い」という台詞がありましたが、ランジュは七煌宝樹ではないですよね?どういうこと?

おまけ。

付属のドラマCDですが、ほぼアニメスタッフ声優でのCDということではこれが聞き納めかもと思うと、ちょっと寂しいものがあります。特に水樹 奈々様にとっては、このシスカ先輩が今までの声優仕事の中で一番だったと自分は思っているので残念です。

まぁ、内容は最終巻ということで、結構オールキャストで面白かったです。フィロも登場したし、シスカ先輩もいつも通り良く喋るし。

ということで、東先生お疲れさまでした。伏線回収お願いしますね。

「蒼空の戦旗」の感想もどこかでまとめて書こうかな。う~ん。