T 「トーマの心臓 Lost heart for Thoma」森博嗣/萩尾望都(原作)
メディアファクトリー ISBN:978-4-8401-2867-4

ええ、ちょっと感想を書く本が思いつかなかったので、これを行こうかと。

去年のダビンチで発表(?)されて結構話題になっていたのですが、奥の人が手に入れるまで本屋で一度眼にしたのですが、忘れておりました。

なるほどねぇ。奥の人の言うことも最もですか、という感じです。

何のことかは、後の感想で。

ということで、萩尾望都さん原作の名作「トーマの心臓」の森博嗣によるノベライズ本です。

出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
ユーリに手紙を残して死んだトーマという美しい下級生。ユーリを慕っていたという彼は、なぜ死を選んだのか。

良家の子息が通う、この学校の校長のもとに預けられたオスカーは、同室のユーリにずいぶんと助けられて学生生活を送ってきた。

最近不安定なユーリの心に、トーマの死がまた暗い影を落とすのではないか。そんな憂慮をするオスカーの前に現われた転校生エーリク。驚くことに彼はトーマそっくりだったのだ――。

愛と孤独、生と死に苦悩する若者の内面を、森博嗣的世界観で描いた傑作。

感想:
申し訳ないですが、しっかりとは読めていません。ちょっとじっくりとは入り込めませんでした。斜め読みです。

うちの奥の方からまずだめ出しがあったのが、表紙を含めた挿し絵です。もちろん、萩尾さん本人のイラストなのですが、昔の「トーマの心臓」のころの絵ではなく、「訪問者」のころでもなく今の絵になっています。ちょっと鋭すぎて怖いです。その時点で、違和感を感じてしまいます。

後は、視点ですか。仕方がないとは思うのですが、オスカー視点で書かれると、オスカーに思い入れて読んでいたわけではなかったと思うので、違和感があります。

結局、そのあたりの違和感から、斜め読みになってしまいました。

全体としては、先のことがあるので、どちらかというと森ファンのための小説でしょうか。森さんが萩尾さんの大ファンで、それがきっかけでこのノベライズをしたのですが、森さんのファンに森さんが好きな萩尾さんを読むきっかけになればという感じなのではないでしょうか。それんらば、一番ミステリ色が強い「トーマの心臓」が合うといことなんでしょう。

自分や奥の人は、森さんも読みますが、どちらかというと萩尾さんの大ファンなので、ちょっと拒否反応が出たのかもしれません。ただ、これが「ポーの一族」ならばまだ小説向きだった気がします。

あ、舞台が日本になっているのは気にならなかったです。