R 「RDG 2 はじめてのお化粧」荻原規子
角川書店 カドカワ銀のさじ ISBN:978-4-04-873952-8

木曜日は、読書感想文の日なのですが、先週だけで4冊も小説、マンガの感想を書いてしまったのでネタ切れです。シャナの新刊が間に合えば書こうかと思いましたが、さすがにまだでした。

ということで、ちょっと前に出た本ですが、荻原規子さんの「RDG レッドデータガール」の感想を書くことにします。

荻原規子さんと言えば、『空色勾玉』を初めとする勾玉シリーズや、『西の善き魔女』で有名ですね。『西の善き魔女』は、今読んでいる途中ですが。(汗) 表紙は豪華にも酒井駒子さんです。

ということで、「RDG 2 はじめてのお化粧」感想行きます。

「銀のさじ」なんで、ジュブナイルに分類していいですよね。どうだろう?

お初のご紹介作品なので、まず世界観から。RDG 1巻の粗筋などを交えながら。

シリーズ紹介:
絶滅の恐れのある一定種の野生生物をレッド・データ・リストとして指定し保護するシステム。もしそれが野生生物だけではなかったとしたら……!?

山伏の修験場として世界遺産に認定される紀伊玉倉(たまくら)神社に生まれ育った鈴原泉水子(すずはらいずみこ)は、一度も山から出たことがない中学三年生。

泉水子は、長く編んだ三つ編みに赤縁眼鏡がいつもの格好。パソコンも携帯もなぜか壊れてしまうため使えません。引っ込み思案で、人づきあいが苦手なぼんやりした女の子。

しかし、それには彼女の生い立ちやその家系に関係するある理由があったのです。

そんな彼女は、突然、祖父から東京の高校進学を薦められます。困った彼女は、東京に住む母親に相談するため、修学旅行に参加して初めて山を下りるのですが、そこにはびっくりするような出来事が待っていました。

修験道や山伏、巫女、*坐(ネタバレ自粛)、神楽舞など、古の日本を現代に蘇らせた、荻原のファンタジー小説です。

RDG 2のあらすじ:(出版社から引用)
神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊を出て、東京の鳳城(ほうじょう)学園に入学した泉水子。

学園では、深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。

弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響(そうだまゆら)と、その弟の真夏(まなつ)と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。

しかし…、『あれは…人間じゃない…!?』 泉水子が、あるクラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった…!!

感想:
1巻は、面白かったのは面白かったのですが、謎もパッと散らしただけで広げてもいない状態だったので、今一つこれはいいぞと人に勧めるのが難しかったのは確かです。ただ、1巻は単なる序章でした。

ということで、誰が2巻からこんな学園伝奇モノになると思っていたでしょうか。(笑) かなり意表を突かれました。しっかりと、修験道そして2巻からは陰陽道も絡んではいるんですけれど。

2巻になって、泉水子の周りに同じ高校生の登場人物がいきなり増え、そのサブキャラたちが泉水子のテンポに合わせるのではなく、自分たちのテンポに泉水子を引き込みながら物語が進んでいくので、かなり読みやすくなっています。エピソードのテンポが良くなっているので、相対的に面白みも増している感じです。1巻の熊野の凛とした空気の雰囲気もいいのですが、熊野山奥でしかも泉水子の性格では、どうしてもストーリーが盛り上がりにくいですから。

サブキャラは、みんないい感じですね。深行も1巻よりもいい男(?)になっていますし、宗田真響もいいですね。

ただ、高柳一条は、典型的なキャラだったので、当然ああいう役回しだと思いましたし、真響・真夏姉弟が三つ子の二人だと読んだ時点で、アレは思い浮かべました。1巻から想像できますよね。そこが、もう少し上手く謎提示されていれば、もう★半分上げても良かったんですが。

とはいえ、まだシリーズは続きますので、次ぎも是非読みたいです。