T 「とある魔術の禁書目録 (18)」鎌池和馬
電撃文庫 ISBN : 978-4048678971

フラゲして、1週間前には読み終わっていた禁書目録ですが、感想を書くタイミングがなくて、遅れてしまいました。『とある魔術の禁書目録』の原作小説版の最新刊です。

秋からは、「とある科学の超電磁砲」が始まりますが、そちらの小説版も出してほしいですね。Blueray特典か何かのやつがあるはずなのですが。秋にアニメに合わせて出るとかは、初回特典だから、こんな早いタイミングではないかぁ。

表紙は、、『神の右席』後方のアックアと第三王女ですかということで、感想を行っておきます。

例のごとく、出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
『清教派』VS『騎士派』!! 科学と魔術が交差するとき、物語は始まる!

インデックスが所属する『イギリス清教』の総本山・ロンドン。その魔術の都が、騎士団長を頭首とする『騎士派』のクーデターにより堕ちた。その影響はイギリス国内全土に及び、市街では一般市民が軍に拘束されるという異常事態に陥る。

『騎士派』の“変革”が進行する渦中、魔術師擁する『清教派』は各所で抵抗戦をつづけるのだった。

インデックスを救うためフォークストーンに向かった上条当麻は、ついにクーデターの主謀者の元にたどり着く。そこで出会ったのは、『神の右席』後方のアックアだった。

彼が刃を向けている先には、イギリス第二王女・キャーリサの姿が。カーテナ=オリジナルの圧倒的な力を誇示する彼女を前にして、上条とアックアはついに共闘という異例の体制を取る……!

それぞれの思惑がイギリス中を交錯する緊迫の最新巻登場!!

感想:
う~ん、どうなんだろうなぁ。やっぱり、敵のインフレが激しすぎて付いていけないところが、大きいのかなぁ。

ひとまず、大英帝国イギリスでの内乱(?)は終幕を迎えました。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

冒頭の騎士団長(ナイトリーダー)と後方のアックアことウィリアム=オルウェルの闘いは熱かったです。面白かった。でも面白すぎて、しかも長すぎて、後が霞んでしまいました。一番の盛り上がりがあそこに来てしまった感じです。(苦笑)

そして、ラストはいつもの通り上条 当麻が天草式十字凄教のメンバーを引き連れて事件を解決するのかとと思いきや、ちょっと肩すかしでした。もちろん、あのおばあさん(?)のあの旗を広げるシーンはカッコいいし、人民がというのもいいのですが。

それにやはり魔法とはいえ無人機での攻撃は興醒めです。まるで、リリカルなのはStSのようでした。(苦笑)というか、闘いが規模的にも人対人でなくなった時点で、ちょっとやりすぎの感じがします。そういう意味では、「超電磁砲」の方がまだしっくりくるかな?

ただ、最後にシリーズの展開を左右する大きな仕掛けがあって、びっくりでした。そうかぁ、そう来るかッて感じですね。そして、忘れたころのあの人が大きなポイントになってくるとは。(それはちょっと予想していた)

しかし、この闘いって、着地点が見えないですね。『神の右席』右方のフィアンマがラスボスとして、彼を倒して当麻の右手「幻想殺し(イマジンブレイカー)」の謎が解けることでしょうか。

いや、やはりそこではなくてアレイスター=クロウリーに戻らなくてはいけないと思います。そういう意味でも、ちょっと闘いの規模が大きくなりすぎているのが気になります。こうなると、もはや美琴や黒子では役不足ですから。やはり、一方通行(アクセラレータ)に戻るのかな?

次は、右方のフィアンマとの対決でしょうか?神を相手に当麻はどう闘うのでしょうか。「幻想殺し(イマジンブレイカー)」で禁書目録(インデックス)を破壊する?