12 「アスラクライン」12 三雲岳斗
電撃文庫 ISBN: 978-4-04-867763-9

さてさて、アニメも始まりましたが、どうも製作がセブンということで、色眼鏡で見てしまいます。まぁ、アニメはアニメということで。

で、アニメが始まったので、アスラクラインの原作側の感想も書いておこうかと思います。これで、続けて読んでいて感想を書いていないものが半分以下になった気がする。発行時期が重なっても大丈夫かなぁ。

あ、カテゴリが存在するのは、続けて書くか、遡って書く覚悟です。(汗)

例によって、あらすじを出版社から引用っと。

<アニメを見ていて、ネタばれを嫌われる方は、ここからはパスで。小説的にはネタばれは避けます。>

あらすじ:
美しく成長したアニアと、悪魔の能力をなくし人間化した奏。完全に姿を消してしまった操緒。思いがけない彼女たちの変化に、何かと混乱が続く智春。元の世界に戻る方法はわからないまま、刻々と時間だけが過ぎていく。

そして焦燥する智春が目撃したのは、崩壊を始めた世界と、その世界に存在するかつての友人たちの姿だった。

二巡目の世界を救うというのは彼らを見捨てることではないのか? 世界が抱えてきた秘密が解き明かされていくなかで、突きつけられた選択に智春がくだす決断とは──?

感想:
ますます急展開で、ギャグパートも少なくなったはずだったのですが、あまりそんなことはなかったですね。特に、エロギャグは相変わらずで。(汗)

さて、今回の展開は、「アスラクライン」の物語で形成される平行世界の謎解きというか、意味づけがメインでした。それは読んでのお楽しみですが、ちょっとそれはどうかなという感じも無きにしも非ず。ただ、ラスボスらしい存在の存在理由は語られないので、最後の謎として楽しみにしますか。

今回も、2巡目の世界の人間の1巡目版の人が出てきましたが、ちょっと哀しいものがありました。それがどうしてかは、省略。(笑) 読んでのお楽しみ。しかし、マグロとは。(苦笑)

ということで、恒例のこれ。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

さて、やはりあれに言及しないわけには行きません。

結局、智春は奏ちゃんを選んだということでいいんでしょうか。そして彼女は、二巡目にもどることで、悪魔の力を取り戻し、あれしたことで非在化を食い止めて、助かるのでしょうか?今のところ、*んじゃったことになっていますが。

「僕の契約悪魔(かのじょ)です」

可哀想です。(号泣)

ところで、次から二巡目に戻るのでしょうが、気になる点が。アニアはどうなるのでしょう?同じ時間に移動しなかったずれが解消されるとするとおかしな話になるので、やはりそのまま戻る?すると、それはどう説明されるのでしょう?あ、直貴と同じで姉?

一方、黒鐵がああいう復活を遂げたということは、能力的にはそうなるんでしょうか?今まで、その強さが良く分からなかった黒鐵ですが、それならば、間違いなく強そうです。

ということで、操緒は結局どういう鍵を握っていたんだというのが引っかかったりしますが、次が早く読みたいです。