A 「あたしのなかの魔法」ジャスティーン・ラーバレスティア
ハヤカワ文庫FT  ISBN:978-4-15-020488-4

ちょっと遅くなりましたが、魔法ファンタジーもの(?)の3部作第3巻、最終巻です。表紙は予想通りJ.Tですね。

一応ジュブナイルかと思ったのですが、この三巻を読むとちょっと違いますね。YAというか、もう少し対象年齢は上かも。まぁ、オーストラリアのYAは、これぐらい当たり前なのかもしれませんが。(適当)

ということで、感想いきます。

一応出版社からあらすじを引用っと。

あらすじ:
新しい命と莫大な魔法を授かったリーズン。あたしがみんなを救えるの? 感動の完結篇

魔法を使って若くして死ぬか、それとも使わずに正気を失ってしまうか――究極の選択を迫られたあたしたちを襲ったのは、何百年も生きつづける遠い祖先、ラウル・カンシーノだった。

ラウルはあたしに、莫大なカンシーノ家の魔法を与えた。この力があれば、みんなを救えるかもしれない……だけどカンシーノの魔法は、あたしを人間ではない何かに変えはじめていた!

オーストラリア発YAファンタジイ、衝撃と感動の完結篇

感想:
えっと、前の2巻のあとがきがネタバレだと非難しましたが、今回はあらすじが思いっきりネタバレですね。困ったもんだ。まぁ、ネタバレしても、そこがポイントではないということなんでしょうが、それはちょっと違うと思うぞ。サプライズが違う。

それと、中盤からの展開も読めてしまう書き方ですね。いやだなぁ。

ということで、2巻からひょっとしたらと思っていたんですが、まさかの展開。ハッキリいって、気持ち悪い。個人的には、1巻時点でリーズンの成長物語を期待していたんですが、これは落下しているんではないかぇ。

確かに、母親や祖母の力ではなく、自分の力で解決に向かうところはありなんでしょうが、それは成長とは違うよね。だってリーズンは最初から誰にも頼っていないから。

逆に、トムやJ.Tとの信頼を深め、祖母と力を合わせ、母が捨てた周りとの協調という課題を乗り越えて、一路解決に向かうなんてのを期待していたんですよね。それが成長だという感じで。でも、結局はって感じですね。

魔法の世界観の表現は、自分としては今まで見たことがなくて面白かったです。力に飲み込まれていくところ(?)は、ちょっと月並みになってしまったけれど、設定がこの小説を面白くしているポイントでしょうね。

ただ、あのラストは賛否両論だろうなぁ。自分は否定はしないけど、積極的には肯定しないって感じでしょうか。もっと面白くはできたかなと。日本のアニメで料理すると、もっと面白くできるんではないかな?