S 「灼眼のシャナXVIII」高橋弥七郎
電撃文庫 ISBN:978-4-04-867521-5

うちの看板娘だと勝手に思っていますが、「灼眼のシャナ」の新刊発売です。いつものように、電撃文庫は10日発売といいながら5日店頭出荷です。

前の17巻が11月だったのに、3ヶ月という短期スパンで発売ですか。うれしい限りですが、無理をなされぬよう、弥七郎センセ。

ということで、前回の引きからすると、間違いなく激戦模様の18巻感想行きます。

小説版灼眼のシャナの感想アーカイブはこちら

出版社からあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
囚われのシャナを救うべく独断専行するヴィルヘルミナだが……。

“紅世(ぐぜ)の徒(ともがら)”最大級の組織[仮装舞踏会(バル・マスケ)]の盟主となった“祭礼の蛇”坂井悠二。彼はベルペオルら『三柱臣(トリニティ)』と共に、『大命』成就のため『久遠の陥穽』に旅立った。

一方、残された[仮装舞踏会]の軍勢は、フレイムヘイズの拠点・『外界宿(アウトロー)』へ一大攻勢をかける。その動きを受けたゾフィーは、何処(いずこ)かに潜む移動要塞『星黎殿』陥落を目指し、再び『フレイムヘイズ 兵団』を結成する。

単独行動をとるヴィルヘルミナは、カムシン、レベッカと共に『炎髪灼眼奪還計画』を発動、シャナ救出のため『星黎殿』に乗り込むのだった。

そして、その二大勢力の戦火は、囚われのシャナにも及んだ。『星黎殿』攻防戦の余波を受け、重傷を負った彼女を待ち受ける危機的状況とは……。

クライマックスの最新巻登場!

感想:
いや~、評価星の数は、大甘です。でも、それだけ、期待して待っていた展開が読めてうれしいということで。で、残りの半分は、前半の若干のもたつきと、『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと“嵐蹄”フェコルーの処遇についての不満です。でも、これは前半は新しい戦いなので仕方がない部分と、さらにあれは伏線の可能性も秘めていますね。

ということで、いよいよ決戦ですが、電撃文庫のあらすじ、ちょっとネタばれっぽくない?

ということで、楽しみにしている人たちのために注意書き。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタばれには注意しますが未読の方はご注意を>

いよいよ決戦ですが、主軸は、前半は『外界宿(アウトロー)』拠点攻防戦、中盤から後半は『星黎殿』本陣決戦です。いきなり本陣決戦と書いていますが、フレイムヘイズが圧倒するなんて簡単なお話ではないのでご安心を。

前半の『外界宿(アウトロー)』拠点攻防戦は、17巻で紹介された“紅世の王”たちやフレイムヘイズが中心になって進みます。そうか、17巻でまどろっこしいほど、外枠の紹介をしていたのは、この前半の戦いのためだったのかという感じです。初出と既出では、読んでいるほうの入り込み方が違いますからね。

でも、やはり、中盤からの『星黎殿』本陣決戦とは全然燃え方が違いました。後半になって、『輝爍の撒き手』レベッカ・リードや『儀装の駆り手』カムシンが暴れだしてから急激に面白くなりました。やはり、勝手を知った登場人物が活躍すると、思い入れの差もあって読者側も低い沸点で盛り上がってしまうのでしょうか。しかし、レベッカは、良いキャラクターですね。

でも、本当の意味で読んでいて燃え上がったのは、あの人(?)が暴れだしたときですね。「そうきたか!やられた!!」って思いましたよ。てっきり『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルの八面六臂の活躍でシャナを救出するんだと思っていましたから。それが、あれでしょ?しかも、それが全体の戦局をもひっくり返すポイントになっているんですから。

うまいなぁ、ひょっとして弥七郎センセは、5巻辺りからこれを考えていたんじゃないかと感じました。いや、このシーンは、最初から頭にあったのは間違いないでしょうね。具体的に書けないのが残念ですが、コメントでは、ある程度ネタばれ議論(?)させていただこうかと思います。

話題を変えて、“嵐蹄”フェコルーです。自分は、結構フェコルーお気に入りなんですが、あれはちょっと扱いひどくないですか?もちろん、そのシーンが書かれているわけではないので、まだどんでん返しの可能性もあるわけですが。

あと、当然といえばそうなんですが、、『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーは出てきませんでした。『外界宿(アウトロー)』拠点攻防戦の切り札だと思うんですが、この先注目ですね。

さて、シャナは『炎髪灼眼の討ち手』シャナmkIIになったわけですが、これで“祭礼の蛇”坂井悠二や『三柱臣(トリニティ)』と対等に戦えるのでしょうか?いよいよ本当の本丸決戦ですが、『三柱臣(トリニティ)』の前にあの人との決戦があるようですが。“戯睡郷”メアの名があったので、間違いないでしょう。

次巻が非常に楽しみですね。このペースで行くと、秋までにまだもう1冊出そうなので、ひょっとしてうわさ通り、本当に3期が秋にあったりして。(汗)

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※注意:TBはフィルタに掛かると表示されないようです。エラーがない限り、恐らく届いていますので、別途承認することで表示されます(言及リンク頂くとましなようです)。ご容赦願います。