T 「とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋」竹宮 ゆゆこ
電撃文庫 ISBN:978-4-04-867459-1

さてさて、今月の電撃文庫の新刊は、「とらドラ!」です。アニメで話題のうちに売ろうというのか、と思いきや、丁度短編が溜まったためのようですね。考えすぎ。(汗)

で、短編が溜まったということは短編集なわけで、短編集なら「とらドラ・スピンオフ!」というわけです。

表紙は本編のヒロインのはずの大河ですね。ちょっといつもと感じが違う?

それは置いておいて、出版社からあらすじを引用します。

あらすじ:
食欲の秋。
秋刀魚、栗、きのこ、巨峰……おいしいもの、たくさん……かくして虎は、太った。
実乃梨の過酷なダイエット法を諦めた大河は、不倶戴天の敵、亜美とジムに行くことにするが、そこで彼らを待っていたものとは!?

春田浩次、十七歳。女子との理想の出会いは、川で溺れているところを助けて人工呼吸、そのまま彼女の部屋へ、その後は……フヒヒ! そんな妄想がなんと現実のものに。はたしてその顛末は?

などなど「電撃文庫MAGAZINE」に掲載された短編を詰め合わせました。
注目の書きおろしは独身話です!

感想:
スピンオフの一冊目「幸福の桜色トルネード」は、確かに本当にスピンオフだったわけですよ。大河も竜児も主役にならないし、生徒会・庶務の富家幸太を主人公にしていましたし。それと違い今回は、サブタイトルにもあるように大河や竜児が主役で登場するので、スピンオフとは言い切れないと思うなぁ。

まぁ、そんなことは置いておいて、短編ごとに感想をば。

◆虎、肥ゆる秋
サブタイトルにもある、この本のメインのお話しのはず。「はず」というのは、一作「とらドラ!」ファンにミョーに受けそうな話があるので。(汗)

タイトル通りの内容で、それ以上でも以下でもない、本当に中身がない話しですが、主役クラスのメンバーが自分達ちの特徴を発揮していて面白いです。特に竜児の花が開くシーンが好きです。(笑) もちろん、みのりんの暴走具合も大好きですが。

◆春になったら群馬に行こう
春田浩次が主役のお話し。これはスピンオフですね。

いや春田は好きなキャラではないので、本当にどうでもいい話しなんですが、本当に春田って馬鹿ですねぇ。(苦笑) どうしてあの高校へ入れたのか、本当にフシギ。

◆THE END OF なつやすみ
アニメでも通りすぎたあの夏休みの中の1イベントを取り上げたお話し。夏の終わりの高須家の郊外バーベキューのはずがどんどん転がって...、という竜児と大河の闘いのお話し?

いや気になったのは、みのりんと竜児があの夏休みの旅行以来初めて逢ったシーンですね。まだ、普通に接していたんだ。この後いつああなるのか気になります。

◆秋がきたから畑に行こう!
『高須農場』のさつまいも堀りのお話し。主役はこれまた竜児と大河。本当にスピンオフか?

このお話しは、みのりんが普通に登場するので、いい感じです。まぁ可もなく不可もなくって感じ。あそこで、先にみのりんが来ていて農場を守っていれば最高だったのに。

◆先生のお気に入り
30才のお話しです。(笑) この話がこの本のメインかもねぇ。まぁ読んでみてください。(苦笑)

次は「とらドラ!」の10巻ですね。すぐに出るとのことなので、アニメ放送中に出るんでしょう。決着がつきそうでたのしみですね。