T 「別冊 図書館戦争 II」有川 浩
メディアワークス ISBN:978-4-04-867239-9

さて、アニメも好評のうちに終了した図書館戦争ですが、今回のこの別冊2冊目で、原作は打ち止めのようですね。
別冊ということで、1冊目に続いてスピンオフ作品のようですが、ちょっと1冊目とは毛色が違うようです。

ということで、「別冊 図書館戦争 II」感想行きます。

では、電撃hpからあらすじを引用しておきます。

あらすじ:
「そんで、結局あの人たちは?」
これにて幕引き、『別冊 図書館戦争 II』!
気になるあのペアの恋の行方もついに──!?

感想:
ん~、Amazonの書評などを見ていると絶賛されている方も多いようですが、どうでしょうね。結局こういうスピンアウト的なお話は、ラノベの世界ではそれぞれのキャラを補填する的なものが多いわけでして、そうなると人気のキャラに偏るわけですね。

で、結局、逆にそのキャラに思い入れが強い分、きついお話を書くと、拒否反応も大きくなると思うんです。

今回のメインの話では、当然賛否分かれるんだろうなぁって思っていたら、上記の通り褒めっぱなしの感じで違和感を覚えました。

で、サブタイトルごとに。

<以下、本の中身に言及している部分があります。ネタバレにはならないようにしますが、未読の方はご注意を>

◆もしもタイムマシンがあったら
ちょっと意表をつかれた感のある、緒方副隊長と進藤さんの話。

戦いで、射撃の名手として活躍する進藤さんはともかく、緒方副隊長は、あまり記憶になかった。ごめんなさい。

ああ、ここまで徹底的にメディア良化隊って悪くかかれるんだなぁという思い。

◆昔の話を聞かせて
ありそうでなかった、堂上と小牧の昔話。

予想通り、昔はぶつかっていたんだねぇ。

堂上と郁は当然重なるんだけれど、昔の小牧は手塚とイメージが重なる。

◆背中合わせの二人
問題の柴崎メインの話。
柴崎メインで、彼女からの視点が多い描写で進むのが、伏線になっています。

でも、この話はないよなぁ。いや、最後が後味が悪いとか、大甘の内容を付け足したとかではなく、あの重要な位置の女性の扱いです。彼女のように、前に出たくても出れない性格の人っていますよね。それが「悪」である的な書き方が、初めの方から鼻についていやでした。

いや、同室の柴崎の感想とかならまだ許せるのですが、全体としてそういう雰囲気になっているのが許せないですね。結果として、ああいう理由で事件を起こすことは、まだいいのですが、手塚もふくめ彼女をだれも覚えていないのは、彼女が悪い的な書き方は酷いですよね。図書隊がいじめっ子に見えます。

それは置いておいて、柴崎には総司令の道を進んで欲しかったんだけれど。この終わり方は、なんだかすごく腰砕けだよなぁ。なんだか、世間の荒波に揉まれて、挫けてしまった柴崎を見るようで。いっそ政略的に手塚兄とでもと言うのが、個人的な希望だったんだけれど(苦笑)。