Oxkd94oc 「テレパシー少女「蘭」事件ノート」あさのあつこ
講談社青い鳥文庫

講談社青い鳥文庫の看板シリーズの一つ「テレパシー少女「蘭」事件ノート」です。作者は「バツテリー」でメジャーになったあさのあつこさん。青い鳥文庫なので、小学校高学年辺りをメインターゲットにしたジュブナイル小説です。

土曜日のNHK教育「電脳コイル」の後番組としてアニメ化されるようなので、予告通り感想を入れておきます。

シリーズ紹介:
舞台は日本。主人公である磯崎 蘭は中1の女の子。
超能力が闊歩する世界だが、蘭本人はそのことを知らない。

そんなある日、転校生の名波翠と知りあって以来、背すじがぞっとするような視線を感じたり、謎の怪人におそわれたりと、おかしなことが起こる。

事件には超能力が関係しているようだが、犯人は分からない。その真実とは...。

って、感じで、超能力が登場するSF仕立てのライトミステリです。

青い鳥文庫のミステリというと、はやみねかおるさんの「夢水清志郎」とか松原秀行氏の「パスワード電子探偵団」が有名ですが、このシリーズはもっとミステリ色が薄いです。

また、SF的にも「テレパシー少女蘭」といいながら、超能力なら何でもOKだったり、霊が出てきたりと何でもありで、まぁいわゆるジュブナイルですね。

内容的にも、「バツテリー」や「No.6」のあさのあつこさんを期待すると、あまりに軽く書き流している感じで、肩すかしでしょう。

で、何が面白いかというと、やっぱりキャラクター造詣ですかね。まぁやりすぎ感もありますが、登場人物それぞれに特色があって面白いです。

主人公の磯崎 蘭は、よくある普通の元気な女の子なんですが、名波 翠がいいですね。普段は猫をかぶって標準語を話しているんですが、ひょんなことから地の関西弁が出る女の子です。三枚目だけど美人というのがいいですね。アニメでは、関西弁ということでやはり植田佳奈さんが演ずるようです(汗)。

あ、蘭のボーイフレンドの綾瀬 留衣もいい感じですよ。動かしにくそうですが。

ちなみに、磯崎家の家族の名前は、父論平、母玲奈を加え「らりるれろ」になっています。つまり、留衣の婿養子は決定?

感想:
今出ているシリーズ作品に一言コメント。

1.ねらわれた街
シリーズ第1作目。蘭と翠、留衣の出会いと、蘭の目覚めが描かれます。この犯人役が、この後ももっと活躍すると思ったのですが...。

2.闇からのささやき
シリーズ第2作にして、既に植物とのテレパシーが出てきます。どんなんやねん。

3.私の中に何かがいる
シリーズ第3作にして、世界滅亡と闘います(汗)。蘭がんばれ。ちょっと無理があるかな?

4.時を超えるSOS
シリーズ第4作にして、時を駈ける少女しちゃいます。でも、この話しは、結構面白かったです。人の心をサブテーマにしているのが上手く行っている感じ。

5.髑髏は知っていた
テレパシー少女でなくてもいいかんじ。この辺りからミステリ色が強くなりますね。

6.人面瘡は夜笑う
「人面瘡」とはアナクロな(笑)。山奥の旧家というまさにミステリな展開は悪くないです。

7.ゴースト館の謎
いや何といいますか、蘭は霊界でも有名なようで(笑)。シリアスが続いたので、ギャグの比重を高めたかったのかな?蘭と留衣の関係が気になる人は、飛ばしてはいけません。

8.さらわれた花嫁
ついに孤島ミステリですか。でも、一応超能力設定は使えているのかな?ちょっと、尺足らずで無理ありかも。

9.恐怖は嵐とともに。
まだ、未発売。
ネットで月刊連載中です。無料です
ついに、密室殺人事件です(笑)。

まぁ、キャラを楽しむなら、時間があるときにでもどうぞって感じです。アニメでどうアレンジされるか注目です。