Ha2osxzy 「宙のまにまに」(4) 柏原麻実
講談社アフタヌーンKC ISBN:978-4-06-314495-6

何かコミックの感想を一つと思い、ちょっと発売時期とずれましたが最近お気に入りのこれを。
「Pandora Hearts」とも思ったのですが、まぁそちらは次にということで。傾向が全く違いますが。
これもアフタヌーンということで、講談社のアフタヌーン/イブニング系とは相性がいいのかな。手塚治虫大賞の「もやしもん」や「もっけ」、「おおきく振りかぶって」など取り上げるものが多いように感じます。

ひとまず出版社から4巻のあらすじを引用。

4巻あらすじ:
天文部ノンストップコメディ!

天文部、禁断の教師×生徒愛が発覚!?
超天然ハイテンション少女・美星とイケメン顧問・草間センセーのデート現場(!?)を突き止めた朔が見たものは?

高見女子高校・星座モエ〜な星猛者ズとの冬合宿では、姫に“白い魔物”が迫る!!

文化部青春白書、星とラブと笑顔がつまった第4巻!

全体概要:
ご存知ない方も多いと思いますので、簡単に内容を紹介します。
−−−−−
主人公である「大八木朔」は、高校一年生。
高校入学を機に、幼いころに暮らしていた町に引っ越してきます。しかし、彼にはこの町にはいやな思い出が。
それは、幼馴染の「明野美星」。粗雑な(?)彼女の行動が、朔にはトラウマになっていたのだ。

読書好きの朔は、美星とも関わることなく、静かで平凡な学園生活を送りたいと考えていたのだが、運命はそんな願いを聞き入れてはくれなかった。

そう、朔の入学した学校の先輩に、美星がいたのだ。朔は、いやおうもなく美星のペースにはめられ、彼女が作った天文部に入ることになってしまう。

そして、天文部を舞台にしたノンストップコメディが始まる。

感想:
何が良いって、高校の弱小文化部の雰囲気でしょうか。
どたばたでありながら、どこか暖かく懐かしい雰囲気で、なにかほっとさせるそんなお話です。

恐らく多くの方が言われていることとは思いますが、その暖かい感じや、コメディの展開の仕方は、『のだめカンタービレ』に似ています。作者の方も意識されているでしょうし、編集も同じ講談社ということでそういう戦術なのかもしれません。

主人公の朔が当然「千秋真一」で、美星が天然っぽさの弱い「のだめ」でしょうか(苦笑)。

講談社のモーニング系列は、男性誌にも関わらず『おおきく振りかぶって』や『天才柳沢教授』など女性を多く登用していますが、それが物語の雰囲気作りに影響を与えているのかも知れません。

さて、「のだめ」といいながら違う点が。
それは、恐らくはヒロインの立場である美星の視点で物語が描かれることが少ないことです。そのため、彼女の心の中があまり描写されません。それは、朔が居ない間に彼女に何があったかなどが、物語のキーになっているためだと思われます。

で、美星の代わりにヒロイン的な立ち回りをするのが、「蒔田姫」ちゃんです。全体のストーリーからすると、サブキャラだと思うのですが、彼女の視点の話が多く、自然と感情移入してしまいます。
彼女かわいいですね。自分的には、このマンガのキャラの中で一番好きです。できれば、年増先輩美星ではなくて、姫ちゃんと朔が結ばれるといいのですが。
あ、キャプした4巻の表紙には姫ちゃんがいない(涙)。

当初は、天文部と言いながらも、星に関するネタが少なくて不満でした。まぁ、弱小天文部で、望遠鏡もないため仕方なかったのでしょうが、県内高校天文ネットワークが登場してからは、星の話が増えて俄然面白くなってきました。野木城高校天文部がいい味出していることもありますが。

絵は、はっきり言ってまだ伸びしろの大きいこれから変わるだろうなという感じですが、いやみがなく、万人受けすると思います。今風の絵ではありませんが。

これからの注目作品だと思いますので、ぜひご記憶を。