Tsqbo0ru 「ゴーストハント 10」いなだ詩穂 原作/小野不由美
講談社 なかよしKC ISBN:978-4-06-364130-1

えっと、なんといいますか、昨年二度にわたって(でしたっけ?)発売が延期された、「ゴーストハント」の第10巻が発売されました。本屋で見かけたときには、そりゃもうびっくり(驚)。
本当は、昨年のアニメ版(感想はこちら)と同時に出したかったんでしょうねぇ。

ということで、「ゴーストハント −忘れられた子どもたち−」ざっとレポートします。

まずは、講談社のサイトからあらすじを引用。

あらすじ:
「やっと見つけた・・・」

偶然通りかかった湖。ここにナルがずっと捜していたものが沈んでいる・・・。

捜索を待つあいだ、近くにある廃校の調査を依頼されたSPR。しかし隠された悲劇は、大きなワナとなって麻衣たちを・・・!?

大人気シリーズ、ついに最終章に突入!

感想:
やっとでましたねぇ。
本来なら、昨年のアニメ放送中に出るはずだったのですが。
3年振りですか?8巻から9巻も3年間が開いたので、気の長いマンガです(苦笑)。絵柄も少し変わっていますね。

このマンガ版10巻「忘れられた子どもたち」は、小説版の原作でいうと、「悪霊だってヘイキ!」の上巻にあたります。

で、告知で行くと最終章ということになりますね。
原作では、一応「悪霊シリーズ」として展開されていて、それは確かにこのお話で終わりなのですが、「ゴーストハント」のくくりで行くとまだ続いていると思うのですが...。

お話は、一つ前の「呪いの家」が解決した後から始まります。この事件で大怪我をした渋谷 一也(ナル)が、自主退院をするところから始まります。
アニメ版も、そこで終わっていたので、原作小説やマンガ版を未読の方は、いきなりここから始められても大丈夫でしょう。

ただし、一応最終章ということで、過去に張られた伏線の回収がされて行きます。その伏線の提示について、アニメ版では不足があるので、できれば、原作を先に当たってからの方が楽しめるでしょう。

<原作の中身に言及している部分があります。ネタバレには気をつけますが、未読の方はご注意を>

ここで言っている伏線とは、オリヴァー・デイヴィスのこと。原作小説や、マンガ版では重要なエピソードとして、さりげなく本文中に滑り込まされています。ですが、アニメ版では、もっぱらカットの対象。

もし、OVAなどでアニメの続きを作るにしても、どうするんでしょうね。もちろんフェアプレイにこだわらなければ、気にする必要はありません。全く触れられていないわけでもないですし。

ところで、この10巻からの最終章の原作小説「悪霊だってヘイキ!」は、実は個人的にはあまり面白くありません。
白ナルの解決が気に入らなかったのか、判りにくかったのか、ちょっとイラっと来たのを覚えています。

さて、本当に最終章なのかなぁ。
小野さ〜ん、続編は出ないのですか?十二国記も久々に出したのですから、GHもお願いしますよ。
あ、同人の『中庭同盟』掲載分を本にしてもオケーです。

本当にお願いしますよ〜(泣)。