E_79ultq 「電脳コイル(1)〜(3)」宮村 優子、磯 光雄
トクマ・ノベルズEdge

再放送も快調な「電脳コイル」ですが、小説版の感想もかいておきましょうか。
本当は、「本」のカテゴリに入れたいのですが、アニメのノベライズということで一先ずアニメのカテゴリに上げておきます。

ちょっと前に読んだのですが、1月に4巻が出るのと再放送中、1月1日にスペシャル番組放送ということで、良い機会でしょう。

感想:
小説版の著者の宮村 優子さんは、声優のミヤムーとは別人です(笑)。

小説版は、基本的にアニメ設定、ストーリーを 踏襲しているんですが、若干違っている点があります。

(1) 小説版の眼鏡には、13歳までしか使用できないという年齢制限がある。

(2) 小説版のみに登場する“マリリンマリーン”というDJが何か重要な鍵を握っているようだ。

(3) ヤサコが前の小学校で起こした重要な事件が、アニメとは異なる。相手もマユミとタラちゃんと違っている。

(4) ヤサコがイサコとシンクロしていることを知る時期が古い工場で閉じ込められたとき。

まぁ、細かいことを書き出すと切りがないのですが、大きくはこういうところかなぁ?

アニメは、地の文に対応する部分がないので、登場人物の心の中の描写は、独り言という状況でしか登場しませ ん。しかし、この小説は、一人称の形式を採っているため、各人が思うことが書かれています。そのため、性格も少し違って見えます。一言で言えば、みんな少 し性格がキツイですね。

<以 下、小説の内容に言及するところがあります。謎解きはしないつもりですがご注意を>

特に違うのが、ハラケン。もちろん、アニメ版では彼の心の中が分からないので、どう思っていたのか分かりませんが、イサコを陥れようとしていたというのは少し驚きました。
た だ、アニメでも、ハラケンが目的に対して手段を選ばないような部分が若干あったので、そういう設定だったんでしょうね。

あと、京子ですか。彼女が掛けている眼鏡が伊達眼鏡で、眼鏡なしに電脳界を見れる能力があるというのが、大っぴらに出てきたのは、少し興ざめでした。
恐らくイマーゴの強化版のようなイメージなんだとは思いますが、実現可能かとも思える科学設定との融合がセールスポイントなので、サイバーパンクとは言え現実離れ しすぎではないでしょうか。

でも、これはこれで面白いです。アニメのような温かみに欠ける部分はありますが、少しハードボイルドな電脳コイルって感じで楽しめます。

恐らくこれから、アニメと少し離れていくんだと思いますが、ヤサコとイサコのシンクロ設定が同じなので、それに対してマリリンマリーンがどう使われるかなど興味は尽きませんね。