Ibopzyag 電脳コイル再放送開始を記念して、総まとめなどをしてみましょう。

取り敢えず、感想は全話上げているので、個別のお話しに興味がおありの方は、過去に遡っていただければ。
再放送でのTBコメントも歓迎いたします。

ということで、総まとめ行きます。


電脳コイルは、世界系に分類されるSFアニメです。

■世界観:
202X年、世界では、「電脳メガネ」と呼ばれる眼鏡型の透明なディスプレイが普及して11年経っていました。
そのメガネを掛けることで、実世界の上に仮想世界をオーバーレイする、拡張現実感AR(Augmented Reality)という新しいテクノロジーを実現できます。
メガネはそのための出力デバイスというわけですが、それだけでもなく仮想ウェアラブルコンピューターというか入力デバイスの役割りも果たすようです。

この世界観だけでも、十分楽しめます。

以下、本編の内容に言及するところがあります。謎解きはしないつもりですが、再放送で初めて視聴される方は注意を。

■ラベリング:
物語は、ヤサコが金沢から大黒市に引っ越して来たところから始まります。ところが、この引っ越しがポイントなんですね。ヤサコがイサコに指摘されたように、実は金沢での人間関係の失敗から逃げてきたんですね。

ヤサコは、眼鏡をかけています。世界観で書いたように登場人物の少年少女が眼鏡を掛ける必要があるので当たり前ですね。
ところがポイントがあります。ヤサコだけ眼鏡が丸眼鏡なんです。

ラベリング理論でもないですが、眼鏡ってアニメでは、優等生の象徴でもあります。また、丸眼鏡は、のびたくんにもあるように、いじめられっ子をイメージさせます。一人だけ丸眼鏡を掛けることで、優等生といじめにかかわっていることを視聴者に対して定義していたんですね。このヤサコ性格付けが重要です。(無理がある定義ですね(汗))

■成長アニメ:
全体としては、「謎解き」と「電脳バトル」を中心にして進んでいます。ですが、この性格付けからも分かるように、電脳コイルは、最後まで見ると、ヤサコとイサコの成長アニメと見ることができます。

優等生のラベルを貼られているが、それが故に人間関係に失敗したヤサコ、最初から人を寄せつけず一人でいたイサコ、二人が成長して友達となるアニメですね。

■「新世紀エバンゲリオン」との類似性:
謎解きは、ハッキリ言って全てなされたわけではありません。イリーガルが何者かは、結局は説明されませんし、その他の謎にも色々な解は示されますが、最終判断は視聴者にゆだねられます。

そのような謎の提示と構成、そして成長物語を見ると某エバンゲリオンを彷彿とさせますね。シンジくんの成長と、彼が心の殻を破って周りの人と心を通わせる、似てませんか?レトロと未来が混在しているのもそうですね。

でも、電脳コイルが決定的に違うのが、ヤサコが自分の力で殻を破るところですね。だからこそ最後に感動が、カタルシスがあります。泣けます。
エバは、他人の力人類補完計画で他人と心をつなげられる、ここに違いがあります。

どちらが上というわけではありませんが、電脳コイルの方が広い層が楽しめると思います。

■ヤサコとデンスケ:
成長と共に不変の要素として、冒頭から最後まで変わらないものとして、少女ヤサコの感受性のようなものが示されていました。謎といいこういう要素の散りばめ方がうまいです。

ヤサコは、ことあるたびに、デンスケに触れればいいのにと語ります。それを強調する要素として、第一話でヤサコはデンスケの上に荷物を置いてしまいます。でもすり抜けます。デンスケは電脳ペットなので触れないんです。
そして、最終話でヤサコは自らが電脳体となることでデンスケと触れ合います。ここも泣けました。ずっとヤサコがこれを夢見ていたから、感動倍増だったんですね。

ところで、これは謎解きのキーとしても使われています。ヤサコの子供のときの記憶では、ヤサコはデンスケを「抱いて」いるんです。見ていてあれっ?て思ったのですが。具体的に説明されたわけではありませんが、これが指している意味は、ラストまでみると明確です。



とまぁ偉そうに書いてはいますが、とにかく個人的には今年いやここ5年でもトップクラスのアニメだと思うので、まだ見られていない方も再放送で是非楽しんでください。