Nesjrrf3 「青年のための読書クラブ」桜庭一樹
新潮社 ISBN:978-4-10-304951-7

どうやら、「赤朽葉家の伝説」が、第137回直木賞候補になったらしい桜庭一樹さんの新刊です。
まぁ、来週には結果が出るので多くは語りませんが、文藝春秋が当然強いので、受賞は難しいと思います。


とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。

あらすじ:

東京・山の手に広々とした敷地を誇るミッション系女子校、聖マリアナ学園。お嬢様学校として名高い学園において、異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きに渡って語り継がれる秘密の「クラブ誌」があった。そこには100年前の学校創立に隠された真実や、学園史上抹消された数々の珍事件などが、名もない女生徒たちによって脈々と記録され続けていた――。

感想:
どうして「青年のための」なのか。そこがポイント?

う〜ん、桜庭さんはどうも一つのパターンを繰り返す癖があるのか、これも100年の歴史という構成が「赤朽葉家の伝説」に似ていますね。

内容的には、桜庭さんなので、ミステリ色がある藍麦好みの内容なのですが、如何せん構成が似ているのでどうしても「赤朽葉家の伝説」と比較してしまって薄い印象がありますね。面白くないわけではないけれど。

いっそのこと、「聖女マリアナ消失事件」の登場人物を使って、50年の歴史にして視点を固定した方が良かったかもしれません。
読書クラブの記録というのは、最後の最後に生きてくるのですが、それまでは今一つピンとこなかったので。

どうやら、ピンとこない理由に、登場人物の感情が表に出てこないというのがありそうです。読書クラブの第三者が執筆者となっているので、そうなっているのだとは思いますが、ちょっと残念です。

ということで、ハードカバーもいいけれど、早く『荒野の恋』の最終巻書いてくださいよ。お願いします。