Juxdtqzd レンタルマギカ「吸血鬼VS魔法使い!」
角川スニーカー文庫 ISBN:978-4-04-424915-1-C0193

いや、いいんだけれどね。
「ムシウタ」に続いてアニメ化されるレンタルマギカです。
ムシウタは、本当にファンの神経を逆撫でするような新人や新会社でのアニメ化で、もう失敗するのが目に見えている状態です。予告編やアニメカットも原作の雰囲気台無しだったし。マンガも酷いけれど。
レンタルマギカは、まだ実績のあるスタッフだし、アニメ化しやすい内容なので、期待していいのかなぁ。


とりあえず、あらすじを出版社ページから引用します。

あらすじ:
2年生になったいつきの前にひとりの少年が現れる。
彼はルーン魔術を使い、いつきを追い込んでいく。

時を同じくして〈アストラル〉を襲うのは不死の生物と謳われる『吸血鬼』。これは偶然か、仕組まれた罠なのか!?

周囲の命を吸い上げ、無敵になっていく吸血鬼に、いつきの拳は空を切る。残された死体と木々さえも、手先となっていつきを襲う。

魔法使いたちは、禁忌の最高峰・吸血鬼に立ち向かえるのか!?大人気、異種魔法格闘戦!

感想:
コラ、角川!
あらすじ間違えてるがな。いかん。ネタバレになる。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

で、あらすじの間違いについて。
誰が死んだんや。 死人は出とらん。本当にきちんと読んでるんか?

そ れはそうと、<アストラル>に新人が入りましたね。オルトヴィーンくんです。ルーン魔術を使うということで、当然北欧出身なんですが、彼も見 事に日本語を使います(笑)。ルーン魔術ということで、ルーン文字を使うというのが目新しいですね。「異種魔法格闘戦」の言葉通りです。

ス トーリー的には、「鬼の祭りと魔法使い」の感想で予想した通り、異種魔術の集合体である<アストラル>が忌みられて、協会の標的にされまし た。しかも、今回更なる力(霊脈)を手に入れたので、ますます反感を買いそうですね。ゲーティアや葛城家、ユーダイクスなども<アストラル> 派ですし。

あと今回のテーマ吸血鬼ですが、といってもブラム・ストーカーの吸血鬼ではなくて、ツェツィールエは、ルーン魔術を基礎としたヴァンパイアでしたが。竜もそうだったんですが、ちょっと魔術から離れる感じがして違和感があります。戦いは、結構盛り上がりましたが。

しかし、あの少女はなんだったんですかね。全く予想が付きません。

ところで、新人君が入って、アストラルのキャラがまた強化されました。

のびた君な主人公:伊庭 いつき
メガネっ娘、大阪弁、幼なじみ:穂波・高瀬・アンブラー
ツンデレ、縦ロール:アディリシア・レン・メイザース
陰陽道、猫:猫屋敷 蓮
妹、ロリ、巫女:葛城 みかん
メイド(無理?):黒羽 まなみ
マッチョ:隻蓮
ショタ(?):オルトヴィーン・グラウツ

まぁ、藍麦はもう圧倒的にアディ贔屓なので、社員が増えると外様のアディの出番が減りそうで嬉しくないのですが。

それにしても、いつの間にか作者の中でもアディと穂波は対等になっているのですね。結構そういう表現が出てきました。しかも本編の活躍は、たぶん主人公の相手役だったはずの穂波がほとんどなくて、アディがずいぶん活躍しました(嬉)。これは、ひょっとして逆転もあるかも。

ということで、強大な力を持った彼女をフィン・クルーダが<螺旋なる蛇(オピオン)>に引き入れたことから、次はいよいよ決戦ですか。