Movgfiiq Darker than BLACK -黒の契約者-「壁の中、なくしたものを取り戻すとき…(前編)」です。

感想を書こうと思ったら、NHKさんが『電脳コイル』の1〜5話を一括再放送なんて粋なことをやってくれるので、つい見込んでしまいました。面白いです。
DTBももっと面白くなるんだろうけれど、余りにも展開がスローです。

ということで、今週からギアチェンジがありそうな雰囲気ですがどうでしょう。

あらすじ:
ヘイは、パンドラの研究施設への潜入の任務を受ける。潜入の目的は、CIAが爆発事故を起こして奪った流星の欠片の回収だ。
研究所は、ゲートの近くのホットスポットで、契約者は暴走する危険性がある。ヘイは、契約者を隠すシールを受け取り任務に就く。

ヘイは、研究所へと向かうバスでカリーナという少女と出会う。しかし彼女は、施設に近づくにつれ、城著不安定になる。

一方、ヘイは清掃員の仕事をあてがわれる。そしてセルゲイ主任の部屋で彼の助手ミーナと出会う。彼女は、組織の一員だったのだ。
そして、彼女はヘイのシールは、契約者を見抜く方法などないので無意味だと告げる。

ヘイは、昼間に見た立ち入り禁止の部屋で、天体望遠鏡を探る。しかし、それをニック研究員に見つかる。しかし、ヘイが星好きだと知ったニックは、ヘイと打ち解ける。

ニックは、ヘイに本当の星を見せると屋上に連れて行く。ヘイのものと同じメーカーの天体望遠鏡を使い東京の夜空を見上げる。
彼は、ヘイに星空が見えることを信じるように言う。すると、ヘイの目に星空が飛び込んでくる。
ニックは、世界中の人間に同じ経験をさせ、本当の星空を取り戻すのが彼と体の動かない妹の夢だと語る。

ヘイと一緒に来たカリーナは、他の人間に見えない人が見えるようで、騒ぎ立てた上にここを出ると語る。

その夜、ニックの研究室に侵入したカリーナは、謎の人物に電撃で殺される。そしてそこには、裏返った靴とレンズを抜かれた天体望遠鏡が転がっていた。

清掃員の親玉に、カリーナと親しくしていたことを密告されたヘイは、怪しまれ監視を受けることになる。カリーナは、CIAから送られた運び屋だったのだ。彼女は、流星の欠片を研究者に渡して、早期に脱出するつもりだったのだ。

そして、セルゲイ主任が探査カメラを使った検査を行うことになり、ヘイも招集される。探査カメラは、ゲート内を進む。そこには、大きなクレーターがあった。
そこで突然、ヘイの様子が奇怪しくなる。ヘイには、血まみれの少女が見えたのだ。

そしてそれは、研究員たちには、ランセルノフト放射光という形で見えていた。セルゲイ主任は、「流星の欠片か」とつぶやく。

感想:
DTBは、一つ一つの話は結構面白いですが、全体として盛り上がりに欠けて見えるのは、敵と味方の姿が見えてこないからでしょうか。
どうやら、ヘイも自分の組織のルールだけで闘っているわけではないようですし。そのため、何が解かれるべきなぞで、何が設定なのかも明確になっていませんね。

そういう意味では、今回の話は結構重要そうです。
ヘイの契約者としての行動の根底には妹があるのは確かなようです。そして、カリーナが自分の過去に狂ったように、ゲートに近づくことで(?)、ヘイも過去の因果である妹と出会ったのでしょうか?あの血まみれの少女は白ですよね。

どちらにしろ、ヘイの過去が暴かれ、対価やなぜヘイが契約者なのに感情を失わないかも明確になりそうな雰囲気です。それが分かれば、彼の闘う理由から芋づる式に対立構造があぶり出されてくると思われますがどうでしょうか。

ところで、カリーナを殺したのは、ヘイだと思うのですがどうでしょう。ニックは、妹がいるということでヘイと対比される人物だと思うのですが、あそこまであからさまに怪しんでくれとばかりに描かれると、逆に本当にいい人なのではと思ってしまいます(苦笑)。
とするとあとはミーナなわけですが、彼女は裏切り者っぽいですが契約者ではなさそうなので(ランセルノフト放射光が光として見えた)狂言回しの役割では?

ということで、盛り上がりそうな雰囲気ですね。来週の後編が楽しみです。