S_5 「灼眼のシャナ XIV」高橋弥七郎
電撃文庫 ISBN:4-8402-3719-0

待ってました〜。
10日発売のはずが、7日には売っていたので、早速読んでしまいました。ああ、もったいない。
次は、4月の『劇場版 灼眼のシャナ』を楽しみにするとしませう(嬉)。


13巻では、『大御巫(おおみかんなぎ)』“頂の座”ヘカテー様が大活躍で結構大満足だったので、今回は一休みかなと思っていたのですが...。

ちょっとあらすじを紹介しておきます。

あらすじ:
御崎市は、クリスマスを迎え賑わいを増していた。
坂井悠二達の元にもクリスマスはやって来た。しかし、その楽しいはずの日は、彼らに決断を促す。

そして、悠二は、御崎市駅北の『イルミネーションフェスタ』会場へ向かう大通りに立つ。そこは、彼が二人の少女が待つ場所へと向かうための岐路でもあった。

そんな悠二の思いを知らずか、彼の前に四つの影が立ちふさがる。それは、[仮装舞踏会(バル・マスケ)]が放った捜索猟兵だった。『炎髪灼眼の討ち手』シャナたちフレイムヘイズを抜きに、“紅世の徒”に立ち向かう悠二。そしてクリスマスの喧騒を断ち切るように銀の封絶が展開する。

感想:
ということで、ここからはお決まりのものを入れておきます。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

前半は、いつもの恋の鞘当てかという感じながら、悠二やシャナ、吉田一美ちゃんだけでなく、他の面々の決断が描かれていきます。

ちょっと雰囲気が違うぞと思わせておいて、戦いが始まるのは今まででもあった展開なのですが、13巻で予告されていたはずの“壊刃”サブラクが出てこないのであれれって感じでした。
見事に引っかかりました。って、普通気付くはずなのに、のめり込んでいたんですね。

ところで、今回は『万条の仕手』ヴィルヘルミナ・カルメルが大活躍でした。というか、シャナがほとんど目立たないですね。藍麦は、ヴィルヘルミナに思い入れがあまりないので、もっとシャナが活躍してほしかったなぁ。

それはそうと、今回は今まで張りまくっていた伏線をばんばんと回収しています。怒濤の展開でした。そしてラストのどんでん返し。14巻の前半にあれが出てきたとは、絶対伏線だと思ったんですが。後半では失念していました。やられました。
暴君については、まぁ予想の範囲内だったのですが、こちらに出現するのではなくて、あちらに出現するとはちょっとびっくりです。どうなるんでしょうねぇ。

“祭礼の蛇”はシャナや『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーと対峙することになるのでしょうか。

大きく残った伏線って、『ヒエルダ』ですか。これが残っているということは、まだ吉田さんが大きく絡んでくるということですよね。

早く続きが読みたいけれど、次は外伝ですか。それはそれで楽しみですが、この引きではやっぱり本編が読みたい!