「GOSICK VI −ゴシック・仮面舞踏会の夜−」桜庭 一樹
富士見ミステリー文庫 FM38−11 ISBN:4829163755
いきなり6巻ですが、富士見ミステリー文庫の看板「GOSICK」です。
もうすっかり、ラノベ作家を脱している感のある桜庭 一樹さんですが、GOSICKシリーズは健在ですね。
とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。
あらすじ:
ベルゼブブの頭蓋と呼ばれる修道院から辛くもヴィクトリカと脱出することに成功した一弥。
ようやく、二人が乗り込んだ列車「オールド・マスカレード号」の車中で殺人事件が起こった。一弥、ヴィクトリカと同席した少女が、毒を盛る機会がないはずの場で毒殺されたのだ。
一弥たちと乗り合わせた乗客たちは、誰もが自らの存在をねじ曲げるように語る。まるで、仮面を被ったかのように……。
ブロワ警部の前で繰り広げられる数々の証言に隠された真実を、ヴィクトリカの知恵の泉が解き明かす! そして、さらに明らかになる歴史の闇に隠された先の大戦の謎とは!?
感想:
えっ?隠された先の大戦の謎なんて出てきましたっけ?
ということは置いておいて、シリーズをご存じのない方のために、5秒で分かるGOSICK。GOSICKとはこんな物語だ。
「第一次世界大戦後の1924年、ヨーロッパの小国ソヴュール王国の貴族の子弟の為の寄宿学校、聖マルグリット学園に、日本から久城一弥は留学してきた。
そこで彼は、灰色狼の末裔とされる天才的な頭脳を持つ、金の髪と碧の瞳、そして人形と見紛うほどの可愛く美しい同級生の少女ヴィクトリカと出会う。
そして二人が遭遇する事件をヴィクトリカの『知恵の泉』が解きあかしていく。」
ということで、元々はミステリのジャンルとしては安楽椅子探偵型の本格ミステリだったのですが、やっぱり学園の中で安楽椅子探偵を続けるには無理があるらしく、最近はあちこちにお出かけしてアクションする冒険小説の要素が強くなっています。
まぁ、富士見ミステリー文庫なので、ミステリといっても謎解きの色合いは薄いのはしょうがないですが。
桜庭 一樹ということで、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」以降にファンになられた方が期待して読むと、甘ったるくて仕方がないかもしれません。
でも、さすが桜庭 一樹というかリーダビリティが高いにも関わらず、文章が軽くなく大人が読んでも楽しめると思います。きっと一度読むと、ヴィクトリカのほっぺをぷにぷにしたくなるに違いありません(違)。
でもメインの読者層はやっぱり少年少女ですね。基本線は一弥とヴィクトリカの恋の行方でしょう。
この6巻では、二人の気持ちに微妙に進展があります。ヴィクトリカが灰色狼から少女に変わって来たというところでしょうか。
ところでうちのおくの人は、絹のターバンがほどけて床に向かっているような金髪は、美しいイメージが沸かないそうです。桜庭さん。
富士見ミステリー文庫 FM38−11 ISBN:4829163755
いきなり6巻ですが、富士見ミステリー文庫の看板「GOSICK」です。
もうすっかり、ラノベ作家を脱している感のある桜庭 一樹さんですが、GOSICKシリーズは健在ですね。
とりあえず、あらすじを出版社ページから引用&改訂します。
あらすじ:
ベルゼブブの頭蓋と呼ばれる修道院から辛くもヴィクトリカと脱出することに成功した一弥。
ようやく、二人が乗り込んだ列車「オールド・マスカレード号」の車中で殺人事件が起こった。一弥、ヴィクトリカと同席した少女が、毒を盛る機会がないはずの場で毒殺されたのだ。
一弥たちと乗り合わせた乗客たちは、誰もが自らの存在をねじ曲げるように語る。まるで、仮面を被ったかのように……。
ブロワ警部の前で繰り広げられる数々の証言に隠された真実を、ヴィクトリカの知恵の泉が解き明かす! そして、さらに明らかになる歴史の闇に隠された先の大戦の謎とは!?
感想:
えっ?隠された先の大戦の謎なんて出てきましたっけ?
ということは置いておいて、シリーズをご存じのない方のために、5秒で分かるGOSICK。GOSICKとはこんな物語だ。
「第一次世界大戦後の1924年、ヨーロッパの小国ソヴュール王国の貴族の子弟の為の寄宿学校、聖マルグリット学園に、日本から久城一弥は留学してきた。
そこで彼は、灰色狼の末裔とされる天才的な頭脳を持つ、金の髪と碧の瞳、そして人形と見紛うほどの可愛く美しい同級生の少女ヴィクトリカと出会う。
そして二人が遭遇する事件をヴィクトリカの『知恵の泉』が解きあかしていく。」
ということで、元々はミステリのジャンルとしては安楽椅子探偵型の本格ミステリだったのですが、やっぱり学園の中で安楽椅子探偵を続けるには無理があるらしく、最近はあちこちにお出かけしてアクションする冒険小説の要素が強くなっています。
まぁ、富士見ミステリー文庫なので、ミステリといっても謎解きの色合いは薄いのはしょうがないですが。
桜庭 一樹ということで、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」以降にファンになられた方が期待して読むと、甘ったるくて仕方がないかもしれません。
でも、さすが桜庭 一樹というかリーダビリティが高いにも関わらず、文章が軽くなく大人が読んでも楽しめると思います。きっと一度読むと、ヴィクトリカのほっぺをぷにぷにしたくなるに違いありません(違)。
でもメインの読者層はやっぱり少年少女ですね。基本線は一弥とヴィクトリカの恋の行方でしょう。
この6巻では、二人の気持ちに微妙に進展があります。ヴィクトリカが灰色狼から少女に変わって来たというところでしょうか。
ところでうちのおくの人は、絹のターバンがほどけて床に向かっているような金髪は、美しいイメージが沸かないそうです。桜庭さん。