3kzr5w_j レンタルマギカ「鬼の祭りと魔法使い」(下)
角川スニーカー文庫 ISBN:4-04-424913-X-C0193

スニーカー文庫の発売日前の11/30に買いました。
上巻は、葛城香ちゃんがさらわれたところで終わりましたが、葛城といえば金剛山地ということで、高皇産霊神ですか。創造神ですね。
ということで、レンタルマギカ初の上下巻の下巻です。

とりあえず、あらすじを出版社ページから引用します。

あらすじ:
いつきの奮闘空しく、葛城みかんは姉とともに<人柱>にされた。

鬼と同化を始める姉を前にみかんの絶叫が響き渡り、ついに葛城家の「鬼の祭り」が開催される。

次々に襲いかかる鬼どもに、ソロモン王の召喚魔人とケルト魔術の決戦魔法が唸りを上げる。大地は割れ、雷があたりを照らす時、真の敵が姿を見せる。

いつき達<アストラル>は「鬼の祭り」とその陰に潜む敵からみかんを救えるのか!? 古今東西の魔法が集合、異種魔法格闘戦!

感想:
あれ?上巻は、「異種魔術格闘戦」だったのに、下巻は、「魔術」が「魔法」になっているぞ?魔法が正しそうですが。

内容は、面白かったです。<アストラル>のメンバー全員をうまく使おうとしているのでしょうが、今までは結構、誰かに重点が置かれてあまり活躍しない人がいました。
今回は、今までの最高ページ数だけあって、程よく上手くエピソードが分担されていましたし、何より「異種魔法格闘戦」になっていました(笑)。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

でも、やっぱり葛城 香・みかん姉妹がメインだと思うんですよ。だから、彼女たちをもっと活躍させて欲しかったなぁ。特に、やっぱり稀有な能力を持つ天才の香ちゃんの力を見せて欲しかった。勿体ないなぁ。最後の魔術の融合に、みかんちゃんが加わっていないし。

さて、今回はやっと穂波・高瀬・アンブラーが、ヒロインらしい働きをしました。主人公のピンチを救ったのですから。
でも、おいしいところは、やっぱりアディリシア・レン・メイザースが持っていくのですね。後半に活躍しているし、やっぱり血の契りは強力ですよ〜(笑)。

それはさておき、今回は初めていつきが「妖精眼」をコントロールできました。まさか、人のためにという強い決意があってコントロールできるなんて陳腐な設定ではないよね。

あと、異種魔術の集合体である<アストラル>が、その魔術を融合させた時点で、<アストラル>は影崎というか協会の標的になるのではないかなぁ。

さて次は、ん?来月ですか〜。
三ヶ月連続刊行ですね。ということは、次はきっと短編集でしょう。