Dtnen8_f 「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦
神麻嗣子の超能力事件簿 講談社ノベルス ISBN:4-06-182507-0

久しぶりですね、神麻嗣子というか<チョーモンイン>シリーズ。
2年ぶりですか。
しかし、表紙の水玉さんの神麻さん、かわいくないぞー。

ご存じない方のために<チョーモンイン>シリーズの説明をば簡潔に。

<チョーモンイン>とは、「超能力者問題秘密対策委員会」の通称で、超能力を悪用した犯罪を解決するための組織です。
その捜査員である神麻嗣子(かんおみ つぎこ)ちゃんがミステリー作家の保科匡緒(ほしな まさお)や警察警部の能解匡緒(のけ まさお)とともに、超能力を用いて行われた不可能の捜査に挑むのがこのシリーズです。

と書くとSFチックですが、要は、超能力を肯定してそれを使った不可能犯罪を推理小説仕立てで見せる、本格推理小説です。

例えば、「ある密室で殺人が行われる。チョーモンインの調査では、その殺人が行われた時間にテレポテーションが使われたのが分かっているけれど、それは部屋の外から中への一回だけ。では、犯人はどうやって密室から外へ出たのか?」なんてミステリです。

西澤さんは、よく変格推理作家なんていわれますが、その本領発揮といえるシチュエーションに凝った作品です。

今回も例の敵との対決はなしにした短編5編です。安心してください、というかシリーズを進める気があるのかな?

とはいえ、神麻さんが活躍する話は先頭の「無為侵入」のみ。
その他は、いつものレギュラーメンバーはほとんど活躍しないんですよね。「生贄を抱く夜」も確かそうだったと思うのですが、そろそろ西澤さんこのシリーズに飽きてきていないかい?

まぁ、前回と今回は、タイトルが漢字四文字でないので、番外編なのかもしれませんが。「変奏曲<白い密室>」や「ソフトタッチ・オペレーション」は、ある作品のオマージュなので、完全にそうでしょう。

ということで、次回こそ神麻さん大活躍でお願いします。