Wb22dpq8 涼宮ハルヒの憂鬱「孤島症候群(後編)」です。

涼宮ハルヒシリーズって、メタSFどころか、メタミステリ、メタ小説って感じですね。
今回は、メタミステリでどこメタかというと、きっとミステリオタクの方がより楽しめるかも。でも良くできています。

あらすじ:
多丸圭一氏が殺された。手帳を貫通してナイフを刺していることから、犯人は腕力がある男性のようだ。しかも、密室殺人だ!

嵐の孤島でまさか本当に起きた密室殺人に、さすがのハルヒも動揺していた。圭一氏の体に残る温もりが、殺人の生々しさを強調していた。

しかも、圭一氏の弟の裕の姿が見えない。
確かに、前日、圭一氏と裕氏は口論していたらしい。また昨晩、裕氏は、逃亡を図るような電話をしていたらしい。そして、夜中に逃げるように出て行ったらしい。状況から判断して容疑者は裕氏なのであろうか。

嵐の中、ボートを確認しに行く、ハルヒとキョン。二人は、足を滑らせて、洞窟に逃げ込む。そこで、ある推理に行き着くハルヒ。

死体に温もりがあったということは、直前に死んだということ。すると、夜中に逃げ出した裕氏に殺人はできない。しかも、密室にする理由もない。これは、悲劇的な事故だ。つまり、犯人は...

感想:
まぁ、まだ放送されていない地域もあることですし、最後のネタばらしをするのはやめておきます。

今回も結構お遊びもあって面白かったですね。もちろん、皆さんお気づきの、名探偵コナンのパロもその一つ。襲い来る犯人とおぼしき人が黒い陰になっていたり、ハルヒが名探偵よろしくみんなを集めて推理を披露するシーンでバックに流れる音楽とか。

あと推理の内容ですが、はっきり言って、小説よりアニメの方が数段本格ミステリしてます。きちんと、ヒントが伏線として散りばめられており、それが原作のような言葉のレトリックではなく正攻法なものですから。あと、登場人物を集めての推理披露といいね。

ですから、先週の記事で少しネタ晴らしてしまったような、藍麦の推理もできたわけです。(当たって良かった、はずれたらどうしようかと思った(涙))「初歩的なことだよワトソン君」いえあなたがホームズには見えませんが、ハルヒどの。

でもまぁ、藍麦が考えるに、この事件の古泉一樹が元々用意した、ハルヒが引っ掛かりかけた答えは、前編で長門有希が読んでいたミステリ本ピーター・アントニイ『衣装戸棚の女』のトリックのバリエーションとうかパロディですから、「孤島症候群」自体がミステリへのオマージュとも言えるでしょう。きっとスタッフにミステリ好きがいるのですね。
ラストのB級ミステリ映画的な終わり方も上手くできていましたし。

さて、多くの人が一番びっくりしたのが、次回予告ではないでしょうか。えっ!?第14話?1クールで終わりじゃないの?しかも、「サムデイ イン ザ レイン」ですか。原作にありませんね。季節も冬だし。
どうやら、原作者の谷川 流さんが、アニメ用に書き下ろした話のようです。楽しみだァ。(笑)