灼眼のシャナ「戦いの中で」です。
いや、「戦いの中で」って、戦ってませんがな。
原作と戦い方が違ったので、『ラーの礫』の破壊力も、おぞましい『我学の結晶エクセレント29004-毛虫爆弾』も出てきませんでした。
あ、名台詞「なんで最初からあの翼で飛んでこなかったのかしら」もありませんでしたね。
恐らく、ストーリーの重心が原作より少しシャナに掛かっていると思われます。そのため、シャナの悲しみは、原作比1.5倍ぐらい伝わってきましたね。
粗筋はこんな感じ。
「『炎髪灼眼の討ち手』シャナは、吉田一美に自分がフレイムヘイズであることを告げた。
『儀装の駆り手』カムシンからこの世の真実を教えられ、その上好きだった悠二がトーチだったことを知ってしまった吉田は、一度に知った事実の大きさに混乱した。
し かし、吉田は、シャナに「この街の歪みを直すのにお前が必要」だと協力を求められて悟る。シャナは、すべてを知っていてその上で悠二が好きだったのだと。 それを知り、吉田は自ら進む決意をする。
そんな中、カムシン、マージョリー姐さんたち紅世を知る者が集まり、“探耽求究”ダンタリオンの目的が見えてくる。教授の目的は、街の空間に自在式で穴を開け ることだったらしい。
ついに教授自ら乗り込んでくるが、何をしたいやら分からない状態で、カムシンの『ラーの礫』一撃で沈んでしまう。
そ んな中、吉田は悠二のことがトーチであろうとなかろうと好きであることを再認識し、悠二にそのことを告げる。
教授が去ったあと、『カデ シュの心室』を起動し街の調律をするカムシン。徐々に街のゆがみが吉田の暖かいイメージにより正されていく。
そして、吉田の街のイメージ に共振する、悠二の人間だったころの記憶。そんな姿を見て、シャナは悠二が自分と街を出ることがないと決めつけ逃げ出してしまう。そんなシャナが出会った のは...」
原作では、シャナがもっと怒り狂うというか教授に八つ当たりする?イメージがありますが、アニメでは戦闘シーンを削ったおか げで、シャナの静かな戸惑いが上手く表現されていていい出来です。
シャナ派の人たちは、アニメの方がより感情移入しやすくなっているの で、「悠二は私と一緒に来ない。どうしたらいい?」のシーン(号泣)に私同様に涙したことでしょう。
まぁ、カムシンや教授の登場シーンが
薄くなっていますから、彼らのファンにすると文句の一つも言いたくなるところでしょうが、2クールに納めるためには仕方ないところでしょう。
<以下、ネタバレしている部分があり
ます。見ていない方原作を未読の方はご注意を>
さて、問題は“探耽求究”ダンタリオンが[仮装舞踏会(バ
ル・マスケ)]の先方として出陣してきているのに、あの状態はオカシイということですね。
“逆理の裁者”『参謀』ベルペオルの笑いもあって、教授の実験が上手くいっていることが分かります。
実験とは?
予
想では、粗筋にも書きましたが、街の空間に自在式で穴を開けることのようですが、そうすると『星黎殿』を街まで移動させるための実験だったと考えればよい
でしょうかね?
ところで、ヴィルヘルミナが登場しましたが、そうすると原作の8巻を丸々飛ばすのでしょうか?まぁ、確かになくても良いと いう気がしますが。
後6回として、次回はヴィルヘルミナが悠二を破壊すると主張する回ですから、本格的な決戦としては4〜5回?本当に納 まるのかなぁ。