Jfbrunyu レンタルマギカ「竜と魔法使い」三田誠
角川スニーカー文庫 ISBN:4-04-424910-5-C0193

ライトノベルを2冊続けるのはやめようと思っていましたが、伊坂さんの新刊を買う財力がなくて、こちらになりました。今結構お気に入りの「レンタルマギカ」です。

レンタルマギカとは、まぁ手っとり早く言えば、「魔法使い派遣業」のこと。まだWikiもできていないようなので、レンタルマギカの世界観を書いておきます。

「ときは現代、場所は日本。伊庭いつきは、ごく普通のちょっと怖がりな平凡な高校生だった。ところが、ある日失踪した父親が起こした会社を継がされることになった。その会社というのが、魔法使い派遣会社「アストラル」。
そう、そこには本物の魔法使いがいた。

猫屋敷蓮「陰陽道」
猫4匹を操る陰陽師
葛城みかん「神道」
ランドセルを背負った幼い少女の巫女
穂波・高瀬・アンブラー「ケルト魔術」
英国の魔法学校を首席で卒業

魔法が使えないいつきに社長業は無理に思えたが、彼には秘密があった。それは、幼いころから眼帯に覆われた眼にあった。その眼は、「妖精眼」と呼ばれるものだった。

そんな彼の周りに、魔法に関わるさまざまな事件が巻き起こる。」

てな感じでせうか?

藍 麦がお気に入りなのは、神道や陰陽道今回は密教までを「魔法」として西洋魔法と同等に扱っていながら、現代にしっかり溶け込んでいる辺りでしょうか。しか も、結構きちんとケルトやソロモン(この辺りは常識か?)の魔術を抑えてあって、蘊蓄というか情報がふんだんにもりこまれているところです。どうやら、か なりしっかりしたデータ作りと体系化をされているようです。

まぁ、そのためか、人物描写にしつこさが足りないというか、結構あっさりだったりしますが、この巻辺りからそれも解消されてきています。

ライトノベルなので、眼鏡っ娘やツンデレ少女、ランドセル幼女など今はやりのカワイイ女の子たちがぞろぞろ出てきますが、主人公がしっかりと自分の力で(?)解決するのもいいですね。

でも、藍麦がお気に入りなのは、ライバル会社の代表の少女アディリシアです。ソロモンの魔術を使う強力な魔法使いです。どうやら、blogを漁っていると彼女はかなり人気があるようで、ヒロインの穂波の立場はどうなるのでしょう?(汗)

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

さて、前置きが長くなりすぎました。この巻のお話はいつきの父とユーダイクス・トロイデが封印したはずの竜脈が決壊?するというお話が縦筋です。

しかし、この後の大きな展開の伏線でもあります。

穂波の師匠筋のケルト魔術師が出てきます。というか、見た目は高校生ぐらいで、アディリシアにいつきと穂波の邪魔をする道具にされかけます。で、この人が実は第3の「妖精眼」の持ち主で、と、まぁネタバレは書かなくてもいいですね。

このフィン・クルーダが出てきたおかげで、本格的にいつきと穂波とアディリシアの三角関係が勃発しそうな雰囲気です。わくわく。

レンタルマギカは、今月末にも2ヶ月連続刊行ということで、今から楽しみです。