S_9 「灼眼のシャナ XI」高橋弥七郎
電撃文庫 1166 ISBN:4-8402-3204-0

なんだか突然、文字通り「電撃」発売された「灼眼のシャナ XI」(11巻)です。
アニメ版の方にも書きましたが、前々巻の「灼眼のシャナ0」と前巻の「灼眼のシャナX」が番外編興行だったので、待望久しい待ってましたの本編です。(喜)

アニメ版のオープニングを見ていると、アニメでは9巻で本編に初登場する”万丈の仕手”ヴィルヘルミナや[仮装舞踏会]の面々が出てくるようなので、アニメに間に合わせるためにストーリーを進めておくための緊急発売なのかなと思っていました。でも、11巻は、日常を描くという幕間的な要素の強いものでした。

ちょっとあらすじを紹介しておきます。
「ヴィルヘルミナになんとなく認められた坂井悠二と、平井ゆかりこと”炎髪灼眼の撃ち手”シャナが通う御崎高校は、学園祭の季節を迎えていた。

学園祭に浮かれるクラスメイトたちだが、シャナは、吉田一美と悠二を見ているとどうしても不安になるのであった。

フレイムヘイズとしての使命と、自分の気持ちの間で葛藤するシャナは、決意をしてある相手に相談をする。」

ということで、ここからはお決まりのものを入れておきます。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

11巻は、今までもんもんとしていたシャナが、アストラールと会話することで、「好き」ということに目覚めるある意味重要な巻になっています。
でも、なんだか割り切って覚悟を決めて(?)、吉田一美の姿にも動じなくなったシャナって、やっぱり今一つですよね。もっと、ツンツンの方を頑張って欲しいなぁ。(苦笑)

それはさておき、今回のもう一つというか本当に大きなポイントは、悠二をトーチにした(?)相手についての情報が明らかになるところですね。今までは、フリアグネ一党がその正体だと思われていたのですが、実は...ということが明らかになります。しかし、銀の炎ですか。アニメで表現しにくそうですね。(汗)

もう一つ、悠二が自在法を使うというイベントもありましたが、やっぱり闘いが全然ないので、今一つ「灼眼のシャナ」を読んだ〜といういつもの爽快感に掛けるのは否めません。その分、点数が辛くなっています。(悩)

12巻は、今まで散々[仮装舞踏会]との対決を匂わせておきながら、突然”彩飄”フィレスとの邂逅(激突かな)に舵を切りますか。

さて、どうなることやら。予測がつきません。(笑)