Rdoaotpw 「ムシウタbug 3rd. 夢狙う花園」岩井 恭平
角川スニーカー文庫 ISBN: 4044288119

ムシウタの別シリーズ「ムシウタbug」の第3巻です。
今回の表紙は、なにげに人気のあるあの方ですね。「霞王」ちゃんです。
今までも書いてあったんだろうけれど、本巻でやっとハーフということに気づきました。(滝汗)

ムシウタbugは、本編と違い、連作短編の形態をとっています。
設定的には本編が始まる2年前という設定となっており、本編の世界の補完的な役割りを担うものと思われます。主人公はやはり"かっこう"薬屋大介と、一之黒亜梨子という少女の二人です。

なんでBUG(やな言葉だ)というかを藍麦的に解釈してみると、

1.主人公、一之黒亜梨子が虫憑きでないのに、虫憑きである(?)というところ。虫憑きのバグっていうこと。

2.本編の重い展開と違い、ライトノベルズ的な軽いエピソードが多いから、ストーリー的にバグってるということ

ってところでせうか。

今回も今までのbugと同じく、短編3本と書き下ろし短編1本です。

<以下、本の中身に言及している部分があります。未読の方はご注意を>

前巻までは、死んでしまった花城摩理を中心に一之黒亜梨子にモルフォチョウが憑くようになったのは何故か。なぜ花城摩理が死んだのに虫が消えないのか。という謎を解くという展開でした。

今回は、"ハルキヨ"と一之黒亜梨子の絡みはありますが、あまり話が進みません。(作者いわく「重要な新キャラ」が出てきますが)

ただし、最後の書き下ろしは、ムシウタファンはぜひ読む必要があります。ある結構人気のある少女が虫憑きになった理由が書いてあるからです。結構泣けるストーリーです。

誰も書かないけれど、一之黒亜梨子って第1巻に出ていなかったっけ?今度確認してみようっと。

でも、やっぱり今回薄すぎるぞ。