0fen55jv 「ARIA」7 天野 こずえ
BLADE COMICS ISBN:4-86127-194-0

遅ればせながら、ARIAの第7巻です。
いやホントは、限定版が欲しかったんですが、ちょっと値段がね。千円ぐらいなら考えたと思うんだけれど。
本当は、限定版を探して見つけられなかったことは秘密。

さて、この10月5日からテレビ東京系でアニメ放送が始まる「ARIA」ですが、知らない方も多いと思うので、説明しておきます。

元々は、「AQUA」というタイトルで2巻まで出ているコミックの続編ですが、内容的にはタイトルが変わっただけでそのままの続き、同じものです(掲載誌が変わった)。[E:smile]

『ARIA』は、約300年後の火星が舞台です。火星はテラフォーミングという地球化によって人の住める星になっていますが、予想以上の氷の融解で水の惑星となっており、そのため水の惑星『AQUA』と呼ばれています。

また、舞台の街は、ネオ・ヴェネツィアといい、マンホーム(地球)のヴェネツィアを移転したもので、交通手段として水上ゴンドラが使われています。

主人公は、地球出身の少女水無灯里(みずなし あかり)。彼女は、火星に水先案内人(ウンディーネ)という観光専門のゴンドラ漕ぎになるためにやってきます。ウンディーネは、火星のアイドル的職業で、女性だけがなれまふ。

でも、火星とか300年後とかSF的コードは、いわゆるパラレルワールドを存在させるためのもので、ほとんど物語に関係ありません。

物語では、ウンディーネを目指す灯里ちゃんの頑張りと、成長、そして灯里ちゃんを取り巻く人間模様が、ゆったりと、やさしい視線ときれいな絵で描かれています。

ということで、7巻(AQUAからだと9巻)ですが、ここでも5本の短編と1本のおまけが相も変わらずゆるゆると描かれています。本当に、ゆるゆると。

内容的には、藍華ちゃんが活躍する(いやしないのだが[E:shock])話が多いので、藍華ちゃんの巻といってもいいです。

藍麦的には、水上バスが出てくる「ヴァポレット」が結構好きです。もちろんこの巻のメインは髪形の話2本だとは思うのですが、P129の藍華ちゃんの笑顔がでっかいお気に入りなのです。[E:smile]

読んでいると、なんだか「ほんわか」としてくるいい物語です。
アニメでも、変に動かすエピソードなど使わずに、この雰囲気を保って欲しいものです。[E:smile]