Apgbzkjg 「エラリー・クイーンの国際事件簿」エラリー・クイーン
創元推理文庫(Mク-1-31)

出版社の公式サイトはここ。

7月に出ると分かってから、ずーっと楽しみにしていたのですが、何日出版か知らなくて、買い損ねたかと延々探し回ってしまいました。だって、そんなに売れる本ぢゃなし、出版数も少ないと思ったんですよ。

ところが、出版されるや平積み状態。別に探偵エラリー・クイーンが謎解きをする本ではないんですよ。皆さん分かっています?クイーン好きが、コレクター趣味で買うならばともかくねぇ。[E:shock]

ということで、中身を簡単に紹介しておくと、本邦出版(短編単独では紹介されたものはあり)『エラリー・クイーンの国際事件簿』『事件の中の女』の2集と、オプション2編を追加したものです。納められている話は実話であり、エラリー・クイーンが登場しても案内係の狂言回しです。独自の考察を加えるわけでもありません。

話は全体で41話入っていますが、藍麦が読みたかったのは実は2話だけで、それが読めたのは僥倖でした。まさに、北村さんが『ニッポン硬貨の謎』を出版してくれたおかげですね。(藍麦は、北村さんの出版に合わせて出版が決まったと思っています。)

藍麦が読みたかったのは、帝銀事件を扱った「東京の大銀行強盗」とエラリー・クイーン誕生のきっかけになったといわれている「あるドン・ファンの死」です。

内容的には、後期というか4期の話が好きな人にはお勧めしておきますが、初期の謎解きが好きな人や、中期のちょっと洒落た短編を期待すると、肩すかしに合うでしょう。

恒例の「エラリー・クイーン」作品の藍麦的ベスト3を選ぶと...
(論理の展開が好きなので偏っています)

1.Xの悲劇
いや、「Yの悲劇」の間違いではありません。世の中の偉い人がこぞって「Yの悲劇」を押す風潮には納得できませんので。

2.オランダ靴の謎
国名シリーズではこれかな。一番論理的だと思うので。

3.エラリー・クイーンの新冒険
なんといっても「神の灯」ですね。クイーンは短編の名手です。