2022050202劇場版「RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略」です。

さて、楽しみにしていた「輪るピングドラム」の劇場版「RE:cycle of the PENGUINDRUM」に行ってきました。
なるべく前情報を何も何も仕入れないようにしていたのですが、どうやらタイトルに「Recycle」入っていることからも、「輪るピングドラム」のテレビ映像をベースに再構築した総集編的なものなのかなと思っておいて見に行きました。

「輪るピングドラム」は2011年にテレビアニメ放映されたもので、当時は「美少女戦士セーラームーン」、「少女革命ウテナ」の幾原邦彦さんが久しぶりに携わった作品ということで話題になった気がします。
自分も楽しく見ていて、感想を書いていました。感想は、ここのカテゴリをさかのぼっていただければいいのですが、当時からブログを移転する際に画像がごっそり落ちているので、ご容赦ください。
気が向けば、穴埋めしたいと思っています。

さて、この劇場版「RE:cycle of the PENGUINDRUM」は、どうやら二部構成で今回が前編ということのようです。後編は7月ということなので、そちらも見に行きたいと思っています。

ちなみに、情報をシャットして見に行くと言っていましたが、見に行っても結局パンフレットは売り切れで買えなくて、追加の公式情報を拾えなかったので、後編まで情報の追っかけはしないでおこうかなと思っています。

ということで、ざっくりと感想を書いておきます。
テレビ版アニメは完走しています。小説版も読んでいます。なので、テレビ版からのネタバレはご容赦ください。

あらすじ:公式から引用

これは、ある兄弟妹と、突然やってきたペンギンと、
この世界の過去と未来についての物語である——。

病気の妹・陽毬の命を救うため、謎のペンギン帽の命令により「ピングドラム」を探す
高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬。
自身の運命を信じて日記に書かれた出来事を実現しつづける荻野目苹果。
新たな運命を導くため萃果の日記を手に入れようとする夏芽真砂子。
大切な運命の人を取り戻すために目的を果たそうとする多蕗桂樹と時籠ゆり。

彼らはそれぞれの運命と大切な人の為に「ピングドラム」を追い続けたのだった。

あれから10年——
かつて運命を変える列車に乗り込んだ冠葉と晶馬が、運命の至る場所からひととき戻ってきた…。

感想:
劇場版「RE:cycle of the PENGUINDRUM[前編]君の列車は生存戦略」ということで、テレビ版の前半部分の再構成かなと思っていたのですが、その通りでした。多分、13話辺りまでの再構成という感じでした。

公式でも書かれているので、多分ネタバレにはならいないと思うのでちょっと書いておきますと、内容的にはテレビ版なのか販売円盤版の映像なのかわかりませんがその映像と、新規追加映像がミックスした感じで構成されていました。

ということで、ちょっと注意事項。劇場版、テレビ版のネタバレになる記述がある可能性があります。
ネタバレを踏みたくない方はここまでで。ただし、重要なストーリーとかの完全なネタバレはいたしません。


・映画新作部分の映像について
その新作部分がどう追加されていたかというと、後編を見ないと完全にはわかりませんが、テレビアニメ版を俯瞰するというか、それを別の並行世界的な物語として見るという感じで、旧映像の外側の映像として追加されていました。面白い構成ですね。

2022050201後半を見ないとどう落とすのかわからないので、その意図ははっきりとは分からないのですが、例のあの本を読むという感じで、合間合間に差し込まれていましたので、ラストはテレビ版とは同じにならないだろうなという気がしていますが、どうなんでしょう。

後違うのがあのキャラクタと、桃果ちゃんがあの衣装を着ていることですが、さてどうなるかは後編のお楽しみですね。

映像としては、そのテレビ版映像の外側の部分ともう一つ、世界観の雰囲気づくり的に、実写とアニメの合成という形で追加されているものもありました。「さらざんまい」と同じように、実写にアニメをシェイプするという手法ですね。好き嫌いが分かれそうな感じはしますが、元々「輪るピングドラム」は、ある理由があって地下鉄がモチーフになっているので、違和感はない気がします。
というか、面白かったです。


・テレビ版部分の再構成について
テレビ版部分の映像は、わりとそのまま使ってある印象でした。後藤さんとか癖がある映像部分は、もう少し手を入れても良かったのにとは思いましたが。

そのテレビ版部分のお話ですが、若干テレビ放映と時系列的に変わっている気もしましたが、基本的には違和感なくそのままという感じだったかと思います。
逆に枝葉がなくなって、分かりやすくなった気がします。いや、めっちゃ分かりにくかったのが、結構わかりにくいぐらいになった感じですが。

そうはいいつつも、自分は少なくとも二度はテレビ版をフルで見てるので、内容は理解できて楽しく見れました。テレビ版見ていなくて劇場版から見た人の感想を聞いてみたい気がします。

・音楽について
音楽はてっきりやくしまるえつこさんの「僕の存在証明」が主題歌だと思っていたのですが、後編の主題歌で「OUR GROUND ZEROES」が前編の挿入歌だったんですね。でも、「ノニエル」のフルサイズが劇場のいい音で聞けて良かったです。やっぱりピングドラムの主題歌というと、まずこの曲ですよね。歌としては「少年よ我に帰れ」の方が好きかもしれませんが。

あと、「ROCK OVER JAPAN」が劇場の大音量で聞けたのが良かったです。やっぱり全然印象が全然違うというか、醍醐味ですね。

7月の後編が早く見たいですが、忙しいのであまり早くは来てほしくないという難しいところです。