ehshell 2021-04-29 09-16-34-61スーパーカブ 4話「アルバイト

この「スーパーカブ」を感想に選んだのは単純で、原作を読んでいたからです。
そして原作小説を読むようになった理由はもっと単純で、挿絵担当の博さんのイラストが良かったからです。まぁ、博さんについては、「アクアリウム」をきららで描いていたころから読んでいたので、そこからですね。

アニメ版で、キャラクターデザインがどうなるかと思っていたのですが、コミックス版の絵ではなく、小説イラストの博さんに寄せているようだったので見ようかなということにしました。

ただ、小説を読んでいると、派手な動きはないので、アニメになるのかなという気もしていたのですが、ト書きというか地の文をうまく映像で見せてくれていて、なかなかいい感じです。

先週の第3話も原作の小説通りに進む感じでした。コミカライズは読んでないのですが。
先週は、ゴーグルを手に入れて、原付の法定限界速度で走るお話しでした。
風が邪魔をするので、ゴーグルを手に入れるという部分はわかったのですが、なぜ風が邪魔になり始めたのかという部分は、伝わったでしょうか。小説だと地の文に説明があるんですけどね。

ということで、スーパーカブ 第4話「アルバイト」感想行きます。
原作のトネ・コーケンさんのラノベは既読です。あまりラノベっていう感じでもないですけどね。ただ、全巻は読んでいません。

あらすじ:公式から引用
「スーパーカブ」に乗り始めて初めての夏。礼子は夏休みにでっかい事をしたいと言う。一方小熊は「学校書類の運搬業務」をすることに。「スーパーカブ」で学校間の重要書類の運搬である。運搬業務の前日、小熊はオイル交換をするため再びシノさんのお店を訪ねる。

ehshell 2021-04-29 09-49-58-81感想:
スーパーカブ 第4話「アルバイト」です。

今回は、夏休みになって礼子ちゃんはどこかへ行っちゃって、その間小熊は、アルバイトをするというお話しでした。
アルバイトも、接客とか何かイベントが起こりそうなものではなく、単純に一人で学校間を往復して書簡を届けるというものなので、本当に何もないお話しです。

今までも、まぁスーパーカブを買ったところはともかく、その他で普通にアニメのエピソードになりそうなところといえば、学校で「なーんだカブか」といわれたところぐらいで、あれもいじめまで行かなかったので、ほとんど目立つエピソードってなく淡々と進んでいる感じです。

当初アニメ化と聞いたときに心配した一つが、ほとんど主人公がしゃべらないことでト書きベースで進むのをしゃべらせちゃうんではないかと思ったこと、もう一つが、しばらくは目立つエピソードがないので、派手なエピソードが勝手に追加されるのではないかということでした。
この二つとも杞憂という感じで、淡々とスーパーカブがやってきた日常を描写する感じで、非常に安心しています。

ehshell 2021-04-29 09-16-03-76今週のエピソードの一つ目としては、礼子ちゃんがいないことでしょうか。
ただ、小熊と礼子ちゃんの関係が、たぶん原作未読の視聴者が思うほど友達ではなく、ドライな関係なので、いないからそれが何?という感じだったのがよかったですね。原作では、その辺りの小熊の心情も書かれているのですけど、アニメでは描写しないことで、それを表現していました。

二つ目が、アルバイトでしょうか。
最初の日に失敗したことをことのほか悔やんでいる小熊ですが、それが表情一つだったのは、もう少し見せてもよかったかなと思います。小熊の社会的な部分を見せる意味でも。
小熊の性格的にぴったりなアルバイトなんですが、そこが高校ですれ違う部活生徒だけで表現していたのが、なかなか難易度高かったかなと思います。
それでも、相手校の先生とは、それなりに仲良くなったのは、雨のエピソードで垣間見えましたが。
あのお金は、何に使うんでしょうね?

ehshell 2021-04-29 09-17-29-28三つ目が、スーパーカブ絡みのエピソード。
レインウェアと、オイル交換。スーパーカブが絡むと、小熊に感情が湧いてくるがうまく表現されていて、よかったです。
レインウェアで雨を乗り越えて「ざまぁみろ」という部分とか、オイル交換をしたあとのうれしそうな表情とか(素手はだめだけど)。後者では、小熊に感情がわいたときのくすんだ色合いから明るい色合いに変わる演出があって、よかったです。
色合いは、小熊の生活にも、彩りがされていっている意味もあるんでしょうか。
「ざまぁみろ」は、先週のニヤリに続いてしゃべらない小熊の性格を描写するシーンなので、重要ですよ。

あと、バイク屋のおじさんとの関係もなかなかいい感じでした。小熊がバイク屋のおじさんに依存してしまわず、自分でやろうとするところがよかったですね。その部分のキモチがもう少しわかればよかったのかもしれませんが、オイル交換が上手くいったときの表情で充分でしょうか。

それにしても、監督さんがこだわっていると言っていた生活音、相変わらず細かいなぁ。雨のときの音とか。

ということで、次週は礼子ちゃんの夏のお話しですね。小熊はどの程度出てくるのかな。