ehshell 2020-05-23 09-10-41-79とある科学の超電磁砲<レールガン>T #15「やくそく」

シリーズ第三弾『とある科学の超電磁砲T』です。
コロナの関係で、春アニメが次々と放映中止になっていく中で、隔週ながらもなんとか放送を続けてくれていますね。感謝です。

「とある科学の超電磁砲T」は、アニメ的には「とある科学の超電磁砲」のシリーズの第三弾になります。長井龍雪さんが監督なのは、過去二作と同じですね。第二弾の「とある科学の超電磁砲S」が終わったのが、2013年6月ですから、約6年半ぶりの復活となります。まぁ原作の「とある魔術の禁書目録」というか、そのコミカライズ・スピンオフ「とある科学の超電磁砲」もずっと続いていますから、人気は高くスタッフの確保の方が問題だったのでしょうか。

いや、過去の「とある科学の超電磁砲」では、前半に原作通りのストーリーを使って後半はオリジナルストーリーという展開でした。「とある科学の超電磁砲S」のオリジナルストーリー「Silent Party」編がちょっと今一つだったことからも、今回放映の「大覇星祭」編の原作が終わるのに時間が掛かって、タイミングを失った方が原因のような気がします。

さて、前回の第14話は、大覇星祭編の争いの中で最後に残った、御坂美琴ちゃんの暴走への決着でした。
先週食蜂操祈ちゃんが、「外装代脳(エクステリア)」に自壊コードを投入し破壊したため、御坂美琴ちゃんのレベル6に向けての進行は止められた形にはなっていました。
ただそれでも、能力(?)の暴走は止まらない状況で、それを止めたのが上条 当麻の右腕、竜王の顎(ドラゴンストライク)」でした。
あとは、「才人工房(クローンドリー)」の後始末という感じでしょうか。

ということで、とある科学の超電磁砲<レールガン>T 第15話「やくそく」さくさくと行きます。
原作は、ラノベの「とある魔術の禁書目録」は、新約の途中で挫折しています。コミックスの「とある科学の超電磁砲」は、最新刊までコミックス版で読んでいます。ネタバレは、なるべくなしで行きたいと思っています。

あらすじ:公式から引用

『才人工房(クローンドリー)』で能力開発を受けていた幼き日の警策は、同じ施設で治療を受けていたドリーの世話を任されていた。

ある日、ドリーの生命維持装置に疑念を抱いた警策は、彼女の「治療」の真実を知ってしまう。クローンとして生み出されたドリーは、実験のために命を削られていたのだ。実験を中止してほしいという訴えもむなしく、捕らえられドリーと引き離されてしまう警策。

学園都市に抱いた深い怒りと憎しみを糧に、復讐を誓って戦い、敗北し続けた彼女がたどり着いた計画は、またも失敗に終わる。

その先に待っていたのは、ドリーを巡るもう一人の少女「みさきちゃん」との出会いだった――。

ehshell 2020-05-23 09-04-55-02感想:
とある科学の超電磁砲<レールガン>T #15「やくそく」です。

今週は、いよいよ大覇星祭編の終幕です。

お話し的には、先週時点でほぼ決着が付いているという感じでした。
残っていたものは、警策看取ちゃんについて。今まで何か背景があるように描写されていましたが、それが何かは分かっていませんでした。そこについてですか。

あと、間に挟まれた『才人工房(クローンドリー)』のエピソード。食蜂操祈ちゃんが木原幻生を追う切っ掛けになったのはわかりましたが、結局どうなったのかは今一つ不確定でした。というか、なぜなのエピソードが挟まれていたのか、今のままでは不完全燃焼ですよね。

原作では、この辺りがストーリー進行の中に挟まれていたのですが、アニメでは必要最小限にされていて、特に警策看取ちゃん部分は丸ごと今週に集約されていました。そのため、本編の進行はよどみなく進み、非常に上手い構成になっていたと思います。ただ、ドリー絡みの部分がなかったため、警策看取ちゃんの背景が見えずどうするのかなと思っていました。
これをラストにまとめて見せるということで、メインでないキャラのお話しでも、ストーリーの邪魔をせずに感動的に見せることに成功していると思います。うまい構成ですね。

惜しむらくは、『才人工房(クローンドリー)』の職員の目が椎茸になっているのが映らなかったのが残念でした。

ehshell 2020-05-23 09-00-18-69結局、ドリー本人、いわゆる「0号(プロトタイプ)」は死んでしまったのですが、ドリーコピーは生きておりというラストですが、ドリーコピーには記憶が共有されていたのがポイントですね。
これは当然、ミサカネットワークのテスト能力、機能なのですが、これがあったのでドリーとの記憶が共有されていて、ラストが感動的になりました。まぁ、実際にはドリーは死んでしまったので、クローンも人間だという発送からすると、あまり喜べないと思いますが。
その間を埋めたのが、食蜂操祈ちゃんのお詫びの言葉ですか。泣けました。

さて、そのドリーのネットワークですが、どうやら本物のミサカネットワークとも繋がっているようですね。御坂妹は理由を理解していませんでしたが、感情(記憶?)を共有していました。
ラストシーン、それをうまく使って御坂妹が海を見たくなるのがすごくよかったです。あそこからラストシーンに繋いだために、感動が倍増したと思います。

この辺りも含めて、原作コミックス通りではあるんですよね。構成は変わっていますが。
ストーリーも作画も含めて原作がほとんど絵コンテ状態であることが、このアニメの質の向上に繋がっているとは思います。それだけ、原作コミックスの質が高いんですが。
なので、今まではアニメオリジナル部分をかなり叩かれていました。
ただ、この15話は構成を変えて、アニメオリジナルも含めながらも、うまく見せていて感動的だったと思います。

さて、今後は7月後半までのお休みが発表されました。
大覇星祭編かなり無理して作ってくれたんでしょうね。今週も、作画はちょっと他の回より厳しそうでしたし、次回予告も作画かなり辛そうではありますから。
それは置いておいて、残り10話で「天賦夢路(ドリームランカー)」編やれるんでしょうか?カットできそうな「予知能力」部分が次回予告に入っていたので、ひょっとしてその次に一番カットしやすそうなスクールやアイテム絡み削除したりするのかなぁ。そこを削除したり駆け足にしたら泣くぞ。
特にアイテム絡みが一番見たい部分なので。

ところで、「素養格付(パラメータリスト)」を警策看取ちゃんが入手したような描写がありましたが、あれって今後に関わるんでしょうか?