ehshell 2019-11-01 08-06-14-42PSYCHO-PASS サイコパス3 Episode.2「テウメソスの生贄」です。

『PSYCHO-PASS サイコパス』は、第一期が2012年秋アニメ、二期が2014年秋アニメですから、テレビアニメですと、ほぼ5年ぶりという感じでしょうか。一期から考えると、もう7年目のアニメシリーズになります。

この『PSYCHO-PASS サイコパス』は、近未来の日本を舞台にした、SFミステリという感じでしょうか。事件に立ち向かうのは、規定値を超えた〈犯罪係数〉を計測された〈執行官〉たちと〈シビュラシステム〉が適性を見出したエリート刑事〈監視官〉たちです。〈シビュラシステム〉という人間を管理するシステムが存在する理想的な世界・日本での刑事たちの活躍というか、あがきが描かれます。

第一期では、〈シビュラシステム〉の存在を際立たせ、主人公である狡噛慎也と常守朱がそれにそれぞれの考えで立ち向かうところを示しました。第二期では、その常守朱と〈シビュラシステム〉の関係がどうなるか、映画版では、〈シビュラシステム〉自体が世界に広がっていくという様子が描かれています。

この『PSYCHO-PASS サイコパス3』では、その映画版の続きということで、治安の悪化した世界に立ち向かうために〈シビュラシステム〉を構築し、鎖国をしていか日本が、鎖国を取りやめたところから始まります。

前回の第一話では、その鎖国を取りやめて移民を受け入れ始めた日本を舞台に、厚生省公安局刑事課一係に、アタシらい〈監視官〉慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフが赴任するところが描かれました。
彼らは、課長となった霜月美佳配下で行動するようですが、どうやら何か想いがあって、一筋縄ではいかないメンバーのようですね。

ということで、PSYCHO-PASS 3 第二話「テウメソスの生贄」感想を書いておきます。
一応、テレビ版も劇場版もアニメは全部見ているようです。雑誌などのサブカル切り口の記事も読んでます。 

あらすじ:(公式から引用) 

偽装事故の手口をつかんだ一係は、マークしていたハイパー・トランスポート社の役員である与根原を追い廃棄区画を訪れる。スラム街出身の入江のツテで逃亡先を探り当てるも、到着時、既に与根原は死亡していた。主犯である同社顧問・些々河を追うため、霜月の命令を無視して有明空港に駆けつけた灼と炯だが、見知らぬ男たちに行く手を阻まれる。彼らは外務省行動課・狡噛慎也と宜野座伸元。些々河を逃したわけではない――灼が彼らの目的に気づいたその頃、機内では些々河が行動課により確保されていた。
事件解決後、某日。ホテルで転落死体が発見された。現場に急行した一係は、不具合の連鎖という点で、輸送機事故と似ていることに気づく。自殺か、それとも事故か。捜査のため、被害者の関係者であるアイドル政治家・小宮カリナに会いに行くが――。

感想:

ehshell 2019-11-01 08-23-40-32PSYCHO-PASS サイコパス3 Episode.2「テウメソスの生贄」です。

「テウメソス」とは、ギリシア神話に登場する牝の狐の怪物です。第一話の「ライラプス」もギリシャ神話だったので、ギリシャ神話からサブタイトルが作られるということでしょう。

この「テウメソス」は、多くの人間の子供を襲って食い殺すのですが、何者にも捕まらないということで、今回の犯罪者を表しているようにも思えます。その生贄ということですので、殺された与根原のことを指しているのか、外務省行動課をあぶり出すための「ラウンドロビン」に使われた些々河ことを指しているのかという感じですね。

さらに深読みすると、幽閉されている常守朱ちゃんですが、どうやら何かの事件が原因のようですが、そのことを指しているようにも見えます。

どちらにしても、ドラマ中で、今回はやたらに「狐」という言葉が使われたのは、このサブタイトルと関係がありそうです。

さて、エピソードですが、大きく分けて、二つに分かれていました。
前半は、第一話に続いての、詐欺事件絡みでした。

こちらは、日本のバブル期の騒動をモチーフにしたものでしehshell 2019-11-01 08-30-21-69た。3Dモデルによるバブル期の解説が秀逸で、今更ながらにだれも責任採っていないいないことがよく分かりますね。(汗)
ただ、犯人二人がいかにも小物で、事件そのものについての高騰感ということはなかった感じです。やはり、世界背景を分かりやすく説明し、さらには、新しくチームを組んだ1係のメンバーがチームとなるところを描くのが目的だったかなという感じです。

そういう意味では、後半の二番目の事件の方が、登場人物のカリスマ性が高そうで、事件としては面白そうです。

さて、この第二話のポイントは、そこではなくて、二つあったかなという感じがします。

一つが、旧一係のメンバー(+α)が登場したことでしょう。
今回、狡噛慎也を始めとして、宜野座伸元、須郷徹平が、映画で登場した花城フレデリカの元、外務省行動課メンバーとして登場しました。
日本が鎖国をやめたことで、事件は国内だけでなく広がりを見せているということでのチームなのでしょうか。その辺りは追々詳しく説明されるとは思いますが、やはり彼らが登場するとワクワクしますねぇ。ただ、映画を見ていない人は、ちょっとぽかーんだったかもしれませんが。
それにしても、宜野座さんたちと絡む霜月美佳ちゃんが楽しい。

もう一つが、慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフの背景が、若干明らかになったことでしょう。
どうやら、彼らの家族が何かの事件で死んだか汚名を着せられたような感じです。彼らが、暴走気味に事件を最後まで追うのは、それがあるからのようです。
そして、その事件に関与していたのが常守朱ちゃんで、事件記事を見ると、どうやらその事件が原因で幽閉されているようにも思えます。そして、当然のように二人ともつながりがあるようですね。
第一話のサブタイトル「ライラプスの召命」からすると、二人が「ライラプス」で、二人を召命したのが朱ちゃんなのかもとも思えます。

あと、梓澤の名刺が何を意味するのか、過去の事件の鍵を握る人物なのでしょうが、そこから「ラウンドロビン」に繋がるのでしょうか?まぁ、CAST見ると、ある程度わかるんですけどね。