2019072802ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 4話 「工房と塚と死霊魔術師(ネクロマンサー)」
A Workshop, a Grave, and a Necromancer

この夏のアニメで、個人的に一番期待している『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 ‐魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン) Grace note‐』です。

「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は、ざっくり言いますとFateシリーズのスピンオフになります。「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は、時間軸的にはFateシリーズの第四次聖杯戦争と地続きになりますし、登場人物もそこに深く関わっています。そこが物語の基盤とはなってはいるんですが、かといって、そこを知らなくても十分楽しめる内容にはなっていると思います。

原作者は「レンタルマギカ」の三田誠さんです。
伝奇的要素を得意とする方で、細かい設定をしっかりと作り込むところに特徴があります。なので、結構蘊蓄とか専門用語とかが出てきて、非常に興味深いです。しかも、ミステリ要素が強い作者さんなで、原作では伝奇的要素とミステリがうまく盛り込まれていて面白いです。

先週の第3話も1話に続いて原作にはないお話しでした。ストーリー中にルヴィアが登場したので、少なくとも原作の第一巻である「剥離城アドラ」については、すでに終わっていてそのエピソードはやりそうもないということがわかりました。それからすると、しばらくはオリジナルで進んでいきそうです。
そんな中で、特にフラットとスヴィンについて描いたという感じですか。カウレスもちらっと出てきましたので、必要な現代魔術科の「エルメロイ教室」メンバーの紹介と言った方がいいかもしれません。

ということで、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿4話 「工房と塚と死霊魔術師(ネクロマンサー)」、感想を書いておきます。
原作は、小説版を読んでいます。なので、気をつけますがネタバレが混じる可能性があります。
コミックスは、読んでいません。

あらすじ:(公式から引用
降霊科の重鎮、ウィルズ一級講師。彼の父トレヴァー卿は、荒野全域を魔術工房とするマーベリー工房を所有していた。しかし工房は暴走し、トレヴァー卿も含め多数の犠牲者が出てしまい、手の施しようがない状態に。
聖杯戦争への参加のため、降霊科に協力を求めているロード・エルメロイⅡ世は、この一件の解決を仕方なく引き受ける。
しかし、屋敷へとたどり着いた一行を待ち受けていたのは、時計塔内部の調査・執行を行う法制科の化野菱理だった――。

2019072801感想:
第四話ですが、エピソードとしては今回も、オリジナルでした。

今回は、ウェイバーくんがイスカンダルの聖遺物に語りかけるところから始まりました。
彼は第五次聖杯戦争に参加して、再びイスカンダルと逢うことを望んでいるわけですね。

聖杯戦争は、通常60年の間隔で実施されるのですが、第四次聖杯戦争が、正しく行われなかったということで、急に実施されることになり、そのため参加するチャンスが巡ってきたわけです。

ただ、実はこのウェイバーくんがイスカンダルの聖遺物に語りかけるところは、実は原作にあるシーンです。原作のあそこにあるシーンなので、このエピソードの次は、いよいよ魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)編でしょうか。ちょっと早いかな?

さて、今回のエピソードですが、メインは「法政科」の化野菱理の紹介ですかね。
「法政科」を時計塔を管理・監督する公安のようなものですが、その位置付けをハッキリ見せるのが恐らくポイントになるのではないでしょうか。そうすると、事件のこの先を少し予想できたりできるのですが、それは推理ではないですね。

また、第一話でも少し紹介された「魔眼」がポイントになってくるエピソードのようです。
ライネス・エルメロイ・アーチゾルテは、魔力を感知する魔眼を持っているわけですね。それがどういう意味合いをもつかといいますと、魔術師同士の魔法戦だとかなり意味を持つと思えますね。

もう一つ、妖精眼が登場しました。妖精眼というと、原作者の三田さんの「レンタルマギカ」で主人公が持っていた「妖精眼(グラムサイト)」を思い出すのですが、能力的にはちょっと違うんでしょうか。まぁ、能力的には弱いといっていましたけどね。

ところで、今回は「Fate/Apocrypha」の獅子劫界離が登場しました。
この「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は、「Fate/stay night」の世界なので、第四次聖杯戦争が発生しなかった「Fate/Apocrypha」とは別の世界なので登場してもいいのですが、恐らくはゲストでしょうね。