
去年の2018年12月31日に放送、配信された特番「Fate Project 大晦日TVスペシャル2018」で放送された『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 0話』の感想を今になって書いておこうというものです。
どうしてかというと、この7月から『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 ‐魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン) Grace note‐』が放送されるからですね。
この「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」は、細かく言いますとFateシリーズのスピンオフになります。
時間軸的にも第四次聖杯戦争と地続きになりますし、登場人物もそこに深く関わっています。そのため、ひとまずFateシリーズはほとんど見てきている自分としては見るわけなんですが、それだけでなく原作作者が三田誠さんであることも大きいですね。
三田誠さんは、アニメ関係でいきますと「レンタルマギカ」の原作者ということになりますか。
伝奇的要素を得意とする方で、細かい設定をしっかりと作り込むところに特徴があります。なので、結構蘊蓄とか専門用語とかが出てきて、非常に興味深いです。
しかも、ミステリ要素が強い作者さんで、この「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」の原作も伝奇的要素とミステリがうまく盛り込まれていて面白いです。
ということで、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 0話 「墓守と猫と魔術師」、忘れないうちに(もう忘れていますが)感想を書いておきます。
原作は、小説版を読んでいます。なので、気をつけますがネタバレが混じる可能性があります。
コミックスは、読んでいません。
あらすじ:(公式から引用)
時計塔の
授業後に時計塔の会議を終えた彼は、権力闘争に明け暮れる君主たちに対して悪態をつくが、それによる呪詛返しを食らってしまう。
その翌日、内弟子のグレイとの移動中、最近自室に寄り付いている野良猫が車にはねられているのを目撃する。それがロード・エルメロイⅡ世の命を狙ってのことであると気付いた彼は、グレイ、フラット、スヴィンとともに犯人探しを開始する。

非常に良い雰囲気だったと思います。
アニメを制作するのは、ufotableではなく、TROYCAになっていますが、実際にはFateシリーズを制作してきたあおきえいさんが作ったアニメ会社なので、製作担当は変わっていないと言っていいと思います。そのため内容的に地続きである「Fate/ZERO」の雰囲気をそのまま引き継いではいると思います。
というか、作画的には「Fate/ZERO」や「Fate/staynight」よりも、癖がなくなっていて、どちらかというと自分の好みの感じになっています。
作画的にも動き的にも高水準で、かなりの力が入っているように思います。7月の本放送でも期待できると思います。
内容的に地続きという意味では、主人公であるロード・エルメロイⅡ世は、「Fate/ZERO」に登場したウェイバー・ベッベットです。彼が、「ロード・エルメロイ」の名を継ぐことになった理由は、おいおい出てくると思うのですが、ウェイバーの師匠であったケイネスが関わっていることは、この0話からでも分かったかと思います。
そして、彼の置かれた立場は、魔術師教会の総本山、魔術協会時計塔の現代魔術科学部長となっています。しかし、それだけではなくて、ということが追々分かってくるんだと思います。最後に掛かってきた電話が意味ありげですが、タイトルが「事件簿」となっていることからも想像できるかと思います。
地続きという意味では、ウェイバーの弟子であるグレイもそうなのですが、それはこれからですね。
色々と仄めかしがありましたが。
非常にカワイイので、お気に入りです。
ちなみに、度々出てくる「拙(せつ)」というのは、拙者ということばでも分かるように、一人称を表す言葉です。
ということで、7月からの本放送が非常に楽しみなのですが、サブタイトルの「魔眼蒐集列車」は原作の4巻のタイトルなので、どういう構成で進むのかが非常に気になっています。
現状では、久々に感想を書くつもりです。