2019020201ブギーポップは笑わない 第6話 「VSイマジネーター 3」です。

この「ブギーポップは笑わない」の感想を選んだのは、原作を楽しく読んでいたこともありますし、旧作のアニメを見ていたことからです。とはいいつつも、かなり以前なので、もうすっかり忘れていますが。

原作は上遠野浩平さん作のライトノベルですが、普通のラノベとは一線を画す、特殊な構成作品となっています。その構成は、上遠野浩平さんが得意とするものなのですが、普通に描くとアニメとは少し相性が悪いと思われますので、その辺りをどう見せてくれるかがポイントでしょう。

そもそも、原作は過去にアニメになっていることからもわかります通り、ライトノベル創世記(?)の名作と呼ばれるものなのですが、アニメはテレビ~映画までなったのですが、興行的には成功していなかったかと記憶しています。(違っていたならごめんなさい)
その理由が、原作を読んでいないとさっぱりわからないだった気がしますので、今回その辺りをどう見せてくれるのかが楽しみです。

先週の第5話は、原作第二巻「VSイマジネーター」の続きでした。
第4話のストーリーを谷口正樹の視点で、カットバックでなぞるという感じでした。そこに織機綺を絡ませて、「統和機構」についての説明を加えるという感じでした。
一つのエピソードをカットバックで違う視点で描き、違う物語に見せるというのは、今では結構ありますが、この前作ができたコロッケには、珍しかった気がします。

ということで、ブギーポップは笑わない 第6話 「VSイマジネーター 3」感想行きます。
原作は既読ですが、まぁ20年近く前なので、すっかり忘れています。

あらすじ:公式から引用
予備校で机を並べて勉強をしていた宮下藤花と末真和子の元に衣川琴絵がやってくる。
かつて末真に殺されるかもしれないと相談をしたことがある木下京子から、 末真の話を聞いてやってきたという琴絵は、末真に予備校の講師であり、 琴絵の従兄である飛鳥井仁を助けて欲しいと話す。

かつてのように悩むことがなくなり、外泊が増え、服に血痕のようなシミをつけていたこともあって、 警察への相談も考えた琴絵だったが、大事になりそうで躊躇していたのだという。

話を聞いた末真は私に任せて欲しいと返すのだが…

2019020202感想:

ブギーポップは笑わない 第6話 「VSイマジネーター 3」です。

今週も、原作ですと「ブギーポップ」シリーズの第二~三巻「VSイマジネーター」です。

先週は大胆なカットバックによるエピソード構成で、物語の視点を変更し、そしてエピソードに厚みを与えることに成功させていたと思います。そしてそのエピソードでは、織機綺ちゃんを絡ませて、「統和機構」の姿をうまく見せていました。

今週は、それを受けて、織機綺ちゃんがらみでエピソードが始まりました。それによって、織機綺ちゃんの立ち位置と谷口正樹の立ち位置が明確になりました。谷口正樹は、まだまっすぐな青年という感じですね。

そして今週は、先週~先々週のエピソードを踏まえて衣川琴絵の口から飛鳥井仁の話が切り出され、いよいよ飛鳥井仁とブギーポップの間が近づいてきたという感じです。
ただし、ブギーポップは自動的なので、なんの関係のない部分でエピソードが発生しても、そこに彼女は登場しません。ということで、どう相互に絡んでくるのかと思いましたが、お互いにわなを仕掛けて、お互いが近づくという感じでしょうか。

それにしても、飛鳥井仁がやっていることは、いったいどういうものでしょうね。先週は一瞬にわなを完了させたかと思うと、今週はわざわざ上着を脱がせてとか面倒なことをしていました。それはともかく、どういう能力かはわかりませんが、とにかく飛鳥井仁が何かをやっていることは明確になりました。

ただ、それが「統和機構」とは別の部分で動いている気がします。すると、どう二つのエピソードがどう絡み合うかが今後のポイントでしょうか。