ehshell 2019-01-05 07-53-17-83ブギーポップは笑わない 第1、2話 「ブギーポップは笑わない 1 ・2」です。

この冬アニメの感想第一弾は、「ブギーポップは笑わない」です。

このアニメの感想を選んだのは、原作を楽しく読んでいたこともありますし、旧作のアニメを見ていたことからです。とはいいつつも、かなり以前なので、もうすっかり忘れていますが。
原作は上遠野浩平さん作のライトノベルですが、普通のラノベとは一線を画す、特殊な構成作品となっています。その構成は、上遠野浩平さんが得意とするものなのですが、普通に描くとアニメとは少し相性が悪いと思われますので、その辺りをどう見せてくれるかがポイントでしょう。

そもそも、原作は過去にアニメになっていることからもわかります通り、ライトノベル創世記(?)の名作と呼ばれるものなのですが、アニメはテレビ~映画までなったのですが、興行的には成功していなかったかと記憶しています。(違っていたならごめんなさい)
その理由が、原作を読んでいないとさっぱりわからないだった気がしますので、今回その辺りをどう見せてくれるのかが楽しみです。

ということですが、第一回がいきなり、2話連続での放映ということで、その辺りに意気込みを感じますが、どうなんでしょうか。

ということで、ブギーポップは笑わない 第1、2話 「ブギーポップは笑わない 1 ・2」感想行きます。
原作は既読ですが、まぁ20年近く前なので、すっかり忘れています。

あらすじ:公式から引用

第1話
竹田啓司は、同じ学校の後輩でもある恋人の宮下藤花を待っていた。
しかし約束の時間が過ぎても彼女は現れず、連絡も通じない。

日も暮れ始め、あきらめて帰ろうとした竹田の視界に涙を流しながらふらふらと歩く男の姿が映る。
どう見ても普通ではない男の姿に、竹田自身も、そして周囲の人間たちも我関せずを決め込んだそのとき、不思議な人物が男に駆け寄ってくる。

大きなマントに身を包み、奇妙な帽子を被った不思議な人物。
ソレは竹田との待ち合わせをすっぽかした宮下藤花と同じ顔をしていて……。

第2話
放課後、帰り支度をしている末真和子に一緒に帰ろうと声かけた木下京子。
川沿いの道を歩く末真の後ろを怯えたようについてくる京子は、別の道から帰らないかと提案する。
末真はそんな京子に核心をついたかのように、誰かに襲われて殺されるからかと聞く。

口を閉ざす京子に対し、事情はわからないが考え過ぎだと末真が言ったとき、二人の元に、ライダースーツに見を包んだ霧間凪がやってくる。

有無を言わさず、京子の腕を掴んで地面に組み伏せた凪は、このまま腕をへし折るかと語気を荒げるのだった。

ehshell 2019-01-05 07-53-55-75感想:
ブギーポップは笑わない 第1、2話 「ブギーポップは笑わない 1 ・2」です。

第一回は、二話構成になっていたのですが、その理由は原作同様に、時系列を真っ直ぐ進めずに、何が起こっているのかを物語りが進んでいくことで分かるようにするという構成のためでしょうね。
第1話だけ見ると、何が起きているのか起きていないのか、全く何がなんだかわからないという感じですから。

昔のアニメは、全体としてはそうだったのですが、確かその辺りをいじってきていたかと思います。語り部としての竹田啓司を使わないなど視点をいじっていましたから。まぁ、映画もあったからなんでしょうけれど。

原作者の上遠野浩平さんはこういう時系列が前後する、いわゆる「カットバック」手法を多用する方なので、その穴埋めという感じもあるのでしょう。

2話まで見ることで、第1話の裏側で何が起きていたのかが分かる構成になっていて、2話一挙放映というのは、良い作戦だったように思います。それでも、記号のような名称が飛び交っていて、なかなか分かりにくいというか、ぼーっと見ているとわからないアニメだとは思います。

エコーズが地球外生命体の名前で、マンティコアがエコーズを元にした合成人間の名称ですね。
マンティコアは、その名の通り「人喰い」で、深陽学園の生徒・百合原 美奈子の姿を借りています。そこは今回描写されていました。
スレイヴとは、そのまま奴隷というか操り人形的な意味になります。

ということで、それなりに面白く見ていたのですが、自分的には、やはり絵にかなり拒否反応が出てしまいます。原作「ブギーポップシリーズ」の魅力の一つが緒方剛志さんの絵だとも思うので、今回それとかなり違うキャラデザなので、どうしても馴染めないんですね。
まぁ、マッドハウスが緒方剛志さんに断りもなく原作デザインを拝借して、名前だけ勝手に告知に使ったとかで、緒方剛志さんが激怒して監督の降板騒ぎになっていたので代わることは知っていたのですが、とても残念です。

多分最後まで見ますけれどね。