2018122302
SSSS
.GRIDMAN #
12 「覚醒」です。

いよいよ最終回です。

この「SSSS.GRIDMAN」ですが、どうやら円谷プロの特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を下敷きにしてトリガーが製作するアニメーションのようです。
ポイントは、特撮の再現でしょうか。トリガー側がやりたくて円谷プロに申し入れたようですし。

自分は『電光超人グリッドマン』を全く見ていないのですが、その辺りの円谷プロならではの特撮テイストがどう再現されるのか、アニメとどう共存するのか見てみたいと思います。

それにしても、何となくトリガーのアニメの感想書いている確率高いな。

先週の第十一話は、最終回に向けての地均しがされた感じでした。特に裕太とグリッドマンの関係ですか。
グリッドマン自体がどういう存在かということが分かったことで、落ち着くところがアカネちゃんの救済であることが明確になったのですが、どういう終わり方をするのか残った謎は無事解明されるのか気になります。

ということで、SSSS.GRIDMAN 最終回 第12話 「覚醒」感想行きます。
1993年に放送された円谷プロの特撮ドラマ「電光超人グリッドマン」が下敷きらしいです。見ていませんが。

あらすじ:公式から引用

1つになった裕太とグリッドマンは真の姿へと覚醒する。そして全員の心を繋げ、最後の戦いに挑む。


2018122301感想:
SSSS.GRIDMAN #12 「覚醒」です。

いよいよ最終回ですね。

<ここからネタバレを含みます。アニメ未視聴の方はご注意を>

先週のラストで、アカネちゃん自身が怪獣となることになりました。今週はそこから始まります。
お話としては、すごくきれいにまとまっていました。予想された範疇を超えるということはなかったのですが、唯一予想していなかったラストの実写パートのインパクトが強くって、あぁやられた~という感じです。綺麗な最終回だった~。

今週提示された情報で重要だったのは、アカネちゃんが世界の創造主なんだけれど、作ることはできても、それを修正することはできないということですね。だから壊して修復する。
それは、アカネちゃんは、自らが作った六花ちゃんたちの気持ちをコントロールできないということになります。

まぁ、先週まででもおおよそ予想できていたんですけれど、ここがアカネちゃんが怪獣を産み出す理由にもつながるわけですね。

それはそうと、全体的なポイントはこんな感じですか。自分なりの解釈を書いてみました。

・怪獣化したアカネちゃんを救うのは、アカネちゃん自身
結局この歪んだ世界を産んだのがアカネちゃんであり、閉じこもってしまっていた殻があの世界なので、そこから抜け出すのはアカネちゃん自身の力ですよね。
それを後押ししたのがフィクサービームですか。
どちらにしても、ずっとアカネちゃんの悩みや葛藤がメインに描かれていたので、これがメインテーマですよね。

・アカネちゃんが作った世界は残った
アカネちゃんがいなくなった世界はどうなるのかな?と思っていたんですが、普通に残りました。いや、地球全部に光が広がったことから、小さかった閉じた世界が広がったという感じでしょうか。
ひとまず、裕太の両親も戻ってきたことから、世界は広がっているのは事実のようです。電脳空間の現実化とも取れますが、それを確定情報とするには情報不足ですか。

・アカネちゃんは人間として覚醒した
アカネちゃんか人間として覚醒するわけですが、これが夢の世界からの覚醒か、並行世界からなのかは意見が分かれそうです。最後に実写での目覚めがあったからですね。ただ、アカネちゃんが殻を破ることからも、ただの夢オチとするのは無理があるかなという気がします。
実写というのが、現実世界のメタファーだと思うのですが、パスケースとか写真にAKANEと入っていたりしたのであれはアカネちゃんで、六花ちゃんを自分に似せて理想として作ったんだと思うのですが、そこは見た人の解釈次第でしょうね。

・サブタイトルについて
グリッドマン第一話のサブタイトルが「覚・醒」で、以降のサブタイトルには「・」が入ります。これは、現実世界と分断された世界であることを表しているのではないかなぁ。 最終回のサブタイトルは、第一話と同じ「覚醒」で、「・」がないから現実世界での覚醒を表しているということでしょうね。

・裕太はなぜグリッドマンに選ばれたのか
これは明確にはされていませんでしたが、みんながアカネちゃんを好きになるように設定された世界で、一人六花ちゃんを好きになっていたからでしょうねぇ。
そして、そこから想像するに裕太が六花ちゃんに言った言葉とは、告白なんでしょう。

・フィクサービーム
破壊された世界を修復する力があるようでした。これからすると、グリッドマンの本来の使命は、闘いにあるのではなく、救いにあって、闘いは本来新世紀中学生が担っていたのかなと思いました。
特撮版での技だったらしく、一部では特撮版見てないと意味不明とかいう人もいるようですが、普通に意味が分かるし、このビームが逆にアニメから見ている人にグリッドマンとはを提示した感じがします。

・パスケース
アカネちゃんがバスに乗るときにパスケースもっていなかったことから、しつこくパスケースの話題をしてきたうちのブログですが、最後にキーアイテムとして提示されていました。自分の予想では、アカネちゃんを六花ちゃんがバスケースを渡して「友達だよ」とか言って覚醒させるのかなと思っていたんですが、それよりも素晴らしい使い方でした。さすがプロ。
現実世界でも夢じゃなかったんだという感じで出てきたのがよかったですね。

全体としては、大枠の伏線は回収しつつテーマはしっかり消化していました。残った伏線も、見る人がいろいろ考えられるほどの解釈お預けをしてという余韻を持たせるもので、良いまとめ方だったと思います。
ただ惜しむらくは、前回までのテンポからすると、やはり今週は詰め込み過ぎな部分で、あともう少し尺が欲しかった感じですか。円盤で追加があるといいですけれどね。