IMG_2571劇場映画 リズと青い鳥 です。

劇場公開された『リズと青い鳥』を公開初日に見てきました。
といいますか、タイミング的に、この日しかみれなさそうという感じだったので、見れて良かったです。

この『リズと青い鳥』は、なぜかプロモーションではあまりどこにも出てこないのですが、『響け!ユーフォニアム』のスピンアウト作品ということになります。
舞台も登場人物も同じですし、実際ストーリー的にも、原作の小説ではテレビアニメシリーズおよび二本の劇場版の続編的な扱いになります。

ただ、原作でもアニメでも主人公はあくまでも黄前久美子ちゃんです。この映画での主人公の鎧塚みぞれちゃんと、傘木希美ちゃんは脇役ですね。テレビアニメ、映画の第二部では重要な位置にはいましたが、それでも主人公ではなかったです。

それもあって、『響け!ユーフォニアム』の冠を付けなかったのでしょうか?

この『響け!ユーフォニアム』のシリーズは、普通のアニメファンもついてはいますが、それでもちょっとファン層が違っていて、普段は積極的にアニメを見ない吹奏楽クラスタの人たちも観に行っていたと思うので、やはりシリーズとして宣伝した方が良かった気もしますが・・・。

その辺りの考察は後ほど。
今月に出た原作の最新巻は、『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話』ということで、短編集です。このアニメの原作は、黄前久美子ちゃんが二年になったあとのお話しの『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編』になります。
『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』は、このあとにアニメ化されることが既に発表されています。

あらすじ:
公式ページを参照してください

感想:
この『リズと青い鳥』で話題になっていたのが、今までの二本のテレビシリーズ、そして二本の劇場映画のキャラクタデザインと絵が変わっているということでした。

今までのキャラクタデザインは、どちらかというといわゆるアニメ絵でした。それが今回は、等身を上げて、萌え系の印象を排除してきていました。それはキャラデザだけでなく、登場人物たちのスカートの長さにも見えました。

実は、今まで部員たちのスカートが短いのが気になっていたんですよ。楽器抱えて座ったりするので、あのスカートの長さはないだろうと思っていたんですね。まぁ演奏のときには、長くしていたのですが。
そこを改善していたきは、よりリアルに近づけたということなのでしょうか。
その辺りの絵の違いがあったので、冠を付けなかったんでしょうかね。

とか考えていたのですが、映画を見始めると、その辺りはもうすぐに、どうでもよくなりました。

<以下、映画の中身に言及している部分があります。ネタバレはしないつもりですが未見の方はご注意を>

映画はすごく静かに始まるのですが、始まるとすぐにほとんどセリフもないままに、みぞれちゃんの描写ではじまります。そこの細かい動きの描写がすごいんですね。構図も含めて。
座ったり、足を動かしたり、歩いたりなんですが、その描写ですぐに引き込まれてしまいました。

特に、二人の後ろに流れている音。普通はあまり挿入されないような音が聞こえて来て、その何気ない動きを際立たせます。ここは必見です。

音は、ずっと大事に使われていて、あとから知ったのですが、足音なども感情表現の一つとして重視されていたようですね。なので、コラボのポップコーンは見る前に食べるか、食べたあとに購入されることをお勧めします。(笑)

ストーリーは、コンクールの自由曲である「リズと青い鳥」とその原作である童話、そしてその作品とみぞれちゃんと希美ちゃんの感情の対比で進みます。
「リズと青い鳥」の童話作品の映像が要所要所でカットインされるのですが、そこがポイントですね。

その童話に自分を重ねるみぞれちゃんたちの感情の動きがポイントなのですが、そこは見て楽しんでくださいです。

基本的に主人公はみぞれちゃんだと思うのですが、みぞれちゃんに感情移入するか、希美ちゃんにするかで、見方はかわりそうな気がします。
自分は、どちからというと、希美ちゃん寄りで見ていました。

そのためか、後半の自由曲の第三楽章の通し演奏部分で、演奏を聞いているだけで、もう涙がだだ漏れ状態になってしまいました。本当にすごいです。

ストーリー的には、ひとつ仕掛けがあるんですが、そこは説明しない方がいいでしょう。
たぶんみぞれちゃん視点で見ていると、こちらで泣けてくるんでしょうね。

ただ、物語り全体としては、なにか大きなイベントがあるわけではなく、感情の移り変わりと音楽だけで見せるものです。それを映画として見せてしまうのがすごいなと感じました。

ところで、『響け!』シリーズの登場人物たちは学年が一つ上がるわけですが、それぞれが二人の感情の動きにポイントとなることをするので、ご安心を。

とにかく、もう一度しっかりと見たい映画です。