ssr2017120201少女終末旅行 第9話 「技術」「水槽」「生命」です。


どうしてこの作品の感想を書くことにしたかというと、あまり深い意味はないのですが、雰囲気が気になったためです。
原作はWebコミックスで、原作の何作かは、新潮くらげバンチのWebサイトで読めますし、最新版もWeb公開です。なので、少し読んでいます。

ということで、この作品の内容ですが、文明が崩壊した終末世界でふたりぼっちになってしまった少女チトとユーリが、愛車のケッテンクラートに乗って延々と広がる廃墟をあてもなくさまようお話しとのことです。
まぁ、終末世界の日常という感じで、特に何があるというわけでもないように見えますが、ラストまでそうなんでしょうか?

先週の第8話は三話構成でしたが、珍しく一本のお話というよりも、軽くつながっているけど別々のお話という構成でした。
「記憶」は、引き出しのついた巨大な壁が、一体何のものなのかというお話し。「螺旋」は、上へ上へと登るお話し。「月光」は、チトちゃんとユーリちゃんのほんわか話しでした。

では、少女終末旅行 第9話 「技術」「水槽」「生命」感想行きます。
原作は、9月以降にくらげバンチWebサイトで公開分だけ既読です。ネタバレはしないようにします。

あらすじ:公式から引用


まだ所々電灯がついている薄暗い場所をケッテンクラートに乗って進んでいたチトとユーリ。

そんな中、チトが地面に何かが打ち付けられるような音に気がつく。警戒しながら音の正体を探ろうとする二人。連続して聞こえるその音は徐々に大きくなり、次第に地面も音に合わせて振動を始める。暗闇の中から目の前に現れたのは長い足を持つ巨大なロボットだった。

ロボットはチトとユーリの眼前を通過し、また暗闇の中へと消えていく。


ssr2017120202感想:

少女終末旅行 第9話 「技術」「水槽」「生命」です。


今週は、三話構成でしたが、実質一本のお話でした。オープニングもエンディングもなく、というかエンディングは特殊エンディングでした。

全体としては、最後の「生命」に集約する感じで、「生命」とはなんぞやというお話しだったでしょうか。そして、それを背景に、今チトちゃんたちがいる世界とは、どういう世界なのかということを説明している感じでしょうか。

「生命」の定義とはいうのは色々ありそうですが、なかなか難しいですよね。生物学的なもの哲学的なものとかで違いますからね。個人的には、生物学的な代謝や生殖能力を持つというのがしっくり来ますけれど。今週の監視ロボット君は生殖能力がないので生命ではない感じでしょうか。もちろん個体の能力ではなく、種としての話なので、製造ロボットがいれば変わるかもしれませんが。

ただ、チトちゃんたちは、ロボットにも世界にも生命があるという感じでしたので、アニミズム的な感じですか。まぁ日本っぽいですよね。

その監視ロボットくんのご意見的には、地球を生命と捉える世界だったようですが、いわゆる「ガイア論」ですよね。そして、今の世界では人類はそれを良しとせずに、自分が神として君臨する世界ということですか。
そうして、植物や動物も人間が生きるために管理する世界ができあがったということですが、どうしてそれが崩壊したのか、そこが問題ですか。

今週の「破壊の先の創造が進化」でそれがなければ終わるだけがポイントなんでしょう。なので破壊はあって当然なんでしょうが、どうして人がいなくなったのか気になりますね。まぁ、ユーリちゃん的には、死んでしまうのが生命なんでしょうけれど。

それにしても、エンディングの入り方とか、効果音の使い方とか、映画っぽくてすごく良かったです。あのエンディングに入る部分の意味とか考えてしまいますね。